先日、福岡の農家さんから電話があった。
”今日、ETスモール の セリ があって、オス2頭 と メス1頭、 3頭で 150万超えたよ!!”
という電話だった。
☆ETスモールセリ とは、毎月、熊本県市場で開催される子牛セリのことです。
(出場頭数 約400頭、120日齢未満の子牛が中心、ETじゃなくてもOK、120日齢を超えていてもOK)
今回の子牛は、3頭とも(120日齡未満)、安福久母牛 に 百合茂 をつけているという血統で、
セリの3週間前に見た時から、発育が良く元気に育っていたので、価格的には予想通り!?だった。
僕が嬉しかったのは、その 子牛価格 のことではなく、
この農家さんが、 ”離乳済み” で 子牛をセリに出してくれたからだ。
ETスモールセリ の 子牛価格は、どちらかと言うと、体重に左右されることが多く、
そういう意味では、力いっぱいミルクを飲ませたまま、市場に子牛を持ってくる方が多い。
ミルクが悪いとは言わないが、離乳をしないまま子牛を持ってくると、
肥育農家さんのところへ行った時に、ミルクストレス と 輸送ストレス、ダブルでストレスがかかってしまい、
下痢 や 風邪など、病気にかかりやすくなる(確率的にですが)。
当たり前のことなのだが、ストレスはできるだけ少ない方が良い。
もしかしたら、子牛の導入後もミルクを与える肥育農家さんがいるかもしれないが(少数だと思います)、
それは、ストレスを少なくしたいから、という理由だけだと思います。
それなら、子牛を離乳してセリに出したほうが、お互いの農家さん にとって良いですよね。
ただ・・・ ETスモールセリでは、離乳せずに子牛を持ってくる農家さんが多いのも事実なのです。
そういうわけで、理由を説明して、
”今回の3頭は、離乳して出荷してみませんか?” と尋ねたところ
”今までやったことないけど、あんたが言うならやってみようたい!!”
ということで、初めての離乳!?がスタートしたのでした。
この農家さんの子牛は、今までのセリを見ても、十分発育は良かったし、
ある意味、変える必要は無かったのかもしれませんが、
思い切って 行動してくれたこと に 感謝しています。
現状のままで安定しているのに、 あえて 一歩踏み出すこと って 難しいです。
でも、実は、現状維持って、進んでいないという意味でもあり、マイナスだったりすることもあります。
ここらへんは、一概には言えないのですが・・・
話は戻り、離乳後に一度だけ、
”どれだけスターターをやってもアッという間に食べるんだけど、ガス腹とか大丈夫ね??”
という質問がありましたが、無事に、3頭とも出荷でき、150万円を超えたようでした。
子牛の導入後も、病気なく、順調に育っていったら、
肥育農家さんも嬉しいので、また同じ農家さんの子牛を買いたくなります。
これは、ETスモールセリ だけではなく、通常の子牛セリ でも同じです。
お互いに喜ぶカタチが良いんです。
片方だけが儲かっていくという関係は、長続きしませんから・・・
安丸さん、 今後 出荷する子牛達も ”離乳済み” にして下さいね!!
肥育農家さんが喜ぶ子牛を育てて、リピーターさんを増やし、モリモリ儲かっちゃいましょう!!
よろしくお願いします!!