鹿児島の繁殖農家さんのところ(母牛頭数 40頭)へ行ってきました。
”最近、分娩間隔が長くなっているんですよね。 今は、350日くらいになりました・・・ ” という Nさん。
実は、以前聞いたときは、なんと 330日 でした。
”長くなっている理由は何かあるんですか?” と聞くと
”うちの牧場では、安福久をつけると予定日を過ぎる(分娩が遅くなる)んですよね・・・” ということ。
以前より、分娩間隔が長くなっているといっても、それでも 350日 です。
繁殖成績の良い秘訣を聞くと・・・
”見ることじゃないですか。 それだけですよ。 別に何もしていません・・・”
答えはシンプルだ。
朝来て、エサをやる前に見て、エサをやってスタンチョンを外してから見て、
午後に来て、エサをやる前に見て、エサをやってスタンチョンを外してから見て・・・
ちなみに、Nさん は 人工授精師 ではない。
”授精師さんが来る時間にはこだわっているのですか?” と聞くと
”時間とかは全く気にしないです。 発情していれば種はつきますから・・・”
エサや気候など繁殖にはいろいろな要素が絡んでくるが、丁度良い感じでいっているのだろう。
ちなみに、Nさんのところは、子牛も良い感じです・・・
牛のストレス や 環境のことを考慮して、あえて、ゆっくり飼っているのだと思います。
子牛は、素直に育っていて、肥育農家さんにも人気あります・・・
”この牛、7キロ も 粗飼料 喰うんですよ・・・” Nさん は言います。
結局、 牛を見ているんですよね・・・
あっ・・・
もし良ければ、繁殖農家さんは粗飼料の量(キロ)を一度計って下さいね。
☆毎日計る必要はありません。 だいたいの量を知っておくことが大事なのです。
自分の牛について、知っておくのと 知らないのでは 大きく違います。
自分の牛を知ることが、肥育農家さんへの信頼に繋がっていきますので・・・