牛の床は、頻繁に掃除して、いつもキレイに保つほうが良い。
もっともな意見だと思います。
でも、個人的には ”床替えはなるべくしないほうが良い” と思っています。
すぐグチョグチョになってしまう(臭気も出てしまう)じゃないか・・・
と言いたいのは分かります。
もちろん、グチョグチョになったら、床替えしなければいけません。
すぐグチョグチョになるという環境は、
広さ(牛房)に対する飼養頭数が多いか、もしくは、敷料が少な過ぎるか、
牛舎環境にもよりますが、このどちらかだと思います。
僕が言いたいのは、
”グチョグチョにならない密度と環境で牛を飼い、できるだけ床替えをしないようにする”
できるだけ広く飼う、というのは難しい方も多いので、
”あえて、床替えをしなくても良い環境に仕向ける!?” という意味かもしれません。
牛のことを思って、床を頻繁に替える方が多いが、
ショベル や ボブキャット などが牛床に入って、ウンコを出すことは、牛のストレスだと思います。
床替えをしたら、牛達が暴れるし、滑ったりする事故も多くなります・・・
せっかく床(牛にとっての敷布団)ができても、また交換されてしまいます・・・
その上、敷料代 もかかるし、時間 や 労働力 もかかってしまいます。
牛舎環境にもよるので、すべての方に当てはまるとは思わないが、基本的にはそういう考えです。
ここで、ある肥育農家さん(アースジェネターを全頭給与しています)の話をします。
この方は、1マス(6m×4m)に 3~4頭 入れて牛を飼っています。
☆各マスに、直下型の扇風機もあります
基本的に、移動は、導入時だけで、導入から出荷まで、同じ場所で牛を飼っています。
もちろん、床の状態が悪くなると敷料を替えますが、基本的には変えない方向で管理しています。
これは、その方の牛舎写真だが、出荷後も床をそのままにして、次に導入した子牛を入れます。
病気のことを考え、出荷後は全部ウンコを出して、新しい敷料を入れ、導入牛に備えるという方も多いが、
床は乾いているし(厚さ15~20センチ)、臭気もほとんど無いし、
床はウンコで出来ているので善玉菌優勢!?(アースジェネター給与により)だろうし、
牛床の善玉菌優勢論は、怪しい!?かもしれないが・・・
それはさておき ある意味 床を変える必要がないんです・・・
そのまま、導入牛を入れて(その写真)、
導入猫!?も入れて・・・
たまたまですが、猫も快適に寝ていました・・・
できるだけ床替えをしないような環境で牛を飼うことが、
労働時間減少にもなるし、敷料代減少にもなるし、
牛のストレスの減少にもなるし、環境にとっても良いし・・・
(床があったほうが、グチョグチョになりにくいし、お腹も冷えません)
良いことが多いと思います。
床替えをしなくても良い、飼育頭数・環境で牛達を飼うことが、
牛にとっても人間にとってもストレスの軽減になり、経営にとってもプラスになると思います。
当たり前のことかもしれませんね・・・