”今、去勢が70万ちょっと、メスが65万くらいじゃないかな・・・”
ある肥育農家さんが言っていた。
これは、某県 全体の肥育牛の売りの 平均価格だ ・・・
肥育期間は 人それぞれだが、平均 約20ヵ月。
コストも、もちろん 人それぞれだが、平均 約40万円。
今の枝肉価格だと、子牛価格が、去勢なら30万円ちょっと、メスなら25万円で、トントンという感じかもしれない。
もし、この価格で子牛を買っていたらの話だ・・・
結構、厳しいですよね・・・
もちろん、肥育農家さんだけでなく、繁殖農家さんも、
エサの価格が上がっていて、子牛価格は下がっているので厳しいと思います・・・
その中で、考えることは・・・
無駄なものを省き、とことんコストを減らすこと。
みんなが考えることだと思います。
これはとても重要なことなのですが・・・
ただ・・・
コスト削減を考えるあまり、大切なものまでコスト削減する方がいます。
見た目のコストは削減したけど・・・
実は、病気が増えているとか、事故が多くなったとか、枝肉重量が少なくなっているとか・・・
そういう方も多いです。
無駄なものは省くけど、大切なものにはきちんとお金をかける
というのが儲かっている方の考えです。
当たり前じゃないか、と思うかもしれません。
でも、これができている方は少ないです。
厳しい現状なのに、今以上にコストをかける という考えが難しいからかもしれません。
やりたいことはあるけどお金がないんだよ という方は、手間(牛のための時間)をかけて下さい・・・
今の枝肉単価でも平均100万円以上で売っている肥育農家さんがいます。
(ちなみに、ブランド牛の方ではありません)
牛舎に行き、話を聞くと、納得させられます。
牛のために、牛のストレスをできるだけ減らすために、コストをかけるべきところにはかけています。
牛達のために大切なことをやっていれば、必ず牛達が返してくれるのです。
儲かっている繁殖農家さんを見ても同じです。
牛舎は古くても!? やることやっているんです・・・
もし現状に不満を抱いている方がいるとすれば、もう一度自分をみつめて下さい。
できること たくさんありますよ。