久し振りに沖縄県の離島、隔月でしか開催されない久米島のセリに行って来ました。
帯広はまだ冬の名残がそこかしこ…というのに、久米島に足を踏み入れた途端真夏で気温は26℃もあって、
私は半袖でも汗ばむ陽気。
改めて、狭いながらも日本の広さ?を肌で感じました!
この日の宿泊先に荷物を放り投げ、すぐさま迎えに来てくれた友人の車に便乗してセリ会場へ…。
牛さん達はこの日のために飼い主の人たちにしっかり手入れをされて勢ぞろい、購買者の方々にチェックをされつつ
やや緊張気味に?出番を待っていました。
今日上場される牛さん達の種雄牛の内訳はこれです。
上場頭数は全部で231頭(欠場2頭)と、離島だけあってセリ場としては小規模な市場です。
セリ開始して緊張の一瞬です。
手塩にかけて育てたわが子がいくらの値がつくのか…ハラハラドキドキの瞬間
ロープを持つ手に思わず力が入って、
もっと…もっと…もう少し行ってくれ~っ!…という心の叫び?が聞こえてきそうな瞬間です
全体の平均で389,000円(去勢MAX北福波:480,000円、雌MAX百合茂:420,000円)
去勢:418,000円(前回セリ:392,000円)
雌:353,000円(前回セリ:316,000円)
で、前回に比べ約2.5~3.5万程高くなっていました。
これは購買者も前回より多かったせいと、以前見た時に比べ牛さんそのものは上下のバラつきが少なくなっているのが
平均価格を押し上げるという結果に繋がったものと思います。
ただ見てて思ったのですが、特に雌は体重をのせるためにいかにも配合飼料を食わせ込んで創ってきたぞ~っ!
という体型の牛さんが多かったような気がしました。
雌の場合去勢に比べ顕著に体型に表れやすいので、もしかしたら去勢でも大きくするために同じような
飼養管理がされていたのかも…?と肥育農家さんに行ってからの成長がチョッピリ心配になりました。
これは昨年からの気候不順で、晴れ間が少なく牧草の収穫不足、品質不良という事もその要因になっているのでしょうか?
しかし、ここ最近の気候を見た場合今後もこのような事はこれからも起こるだろうということは予想されます。
良い牛さんを育てるためには安定的な粗飼料の確保は必須です。
地理的には不利な離島ではありますが、島の大切な産業を守るためにもこの壁を乗り越えるための対策を
早いうちに準備しておく必要があると思います。
是非、地域関係者の皆さんと知恵を出し合ってその対策を作り上げて
より良い牛さんつくりを目指してくださいね!