前回の堆肥の話題に引き続き、今回は気合いを入れて良質堆肥の生産に取り組んでいる山本牧場さんを取材?してきましたので皆さんにご紹介しましょう!
山本さんの農場は一昨年10月の放浪日記
http://labogenitor.com/tabid/77/EntryID/211/Default.aspx
で紹介していますので、経営詳細は省きます。
まずは堆肥舎の様子からです。
堆肥舎は牛舎と繋がったもので、、牛舎延長上の端っこに広々と配置しています。
ここは堆肥舎と言うより、「堆肥製造スペース」と言った方が良いかも知れませんね!
モチロン、一般的な堆肥舎で見られる仕切壁はなく運搬、切り返し等の作業効率は抜群です!
この山は堆積間もないもので、温度計を刺して発酵温度の状況をチェックしています。
もう少し近づいてみました。
原材料は敷料としてのサトウキビバカスと残飼にモミ殻を少し混合し堆積しています。
温度計をズームアップ!
温度はブロアーなど付いていないにもかかわらず、表面から約50cm深で80℃超え!
初期発酵でここまで温度が上がると言うことは、水分状態が丁度良い上にバカスに多少残留している糖分、更にはモミ殻を混合することで
通気性を確保しているという好条件の相乗効果だと思います。
手前の山は2回ほど切り返しして堆積してあるもので、一番奧に見える山は半年くらい経過したものです。
色も黒褐色でとても良い状態です。
手前の山をチョット掘り返してみました!
すると表面から20cm位の所に真っ白な糸状菌がビッシリ層状になってました!
これはアースジェネターを継続給与して創った堆肥の大きな特徴です
山から転がり出てきた固まりにもビッシリ…
写真撮るのを忘れちゃったのですが、
この固まりをパカッて割ってみると中の方にも菌がしっかり蔓延って居ました。
固まりの中からも分解が進んでいる証拠です!
こうなると固まりも崩れやすくなります。
牛舎や堆肥置き場も悪臭は無く、訪ねてきた人達は皆臭気の無さと
堆肥品質の良さに驚いて帰るそうです。
ただ、より良くするためのワンポイントアドバイス!
堆積している形状はカマボコ型でバッチリですが…
山の壁側は山の裾野だけ壁に付くように、もう少し壁から離して堆積しましょう!
そうしたら山全体の発酵ムラが無くなって、更に均一な良い堆肥になりますよっ!
山本さん、これからも良い堆肥を創って、周辺の方々にも上手な堆肥の作り方を伝えてあげてくださいねっ!