営業マンの放浪日記

とある農場にて(中国地方)New

植田秋良の日記2025/03/30

中国地方のH農場さんを訪ねました。
(黒毛繁殖経営)
 

H農場さんは
子牛を育てるのが
とても上手な農場さんです。

子牛市場に出荷する牛は
購買者さんの評価が高く
高値で取引されています。

この地域では
ほぼ全ての農場さんが
放牧を中心とした飼養管理を
行っています。
(母子ともに)
 

ただ、
冬期や分娩前後は
牛舎(又はその近く)で
飼っている場合も見られます。
 
放牧により
堆肥処理を含む省力化や
飼料コストの削減、
足腰が丈夫になる、
ビタミンDの合成などの
メリットがあります。

一方で、
寄生虫(ピロプラズマなど)の高リスクや
怪我や事故の高リスクなど
デメリット(注意点)もあります。

また、
舎飼いよりも増して
母牛の状態(管理)が
より子牛に
影響するのではないかと思います。

H農場さんは
それらを踏まえ
放牧のメリットを生かしつつ
舎飼いでの管理(分娩前後など)も
しっかりと
ポイントを抑えていました。


その中で
特に印象に残ったことが
ありました。

それは
分娩前後の母牛に
しっかりと良い粗飼料を
充分に与えている、
ということでした。

(Hさんより写真提供)

この地域では
粗飼料と言えば
輸入物のチモシーやオーツ、クレイン、
そして一部自家産のイタリアンです。

多くの農場さんでは
子牛に
チモシーやオーツ、
イタリアンなど
1日2㎏前後~3.5㎏前後を
給与しています。
(もちろん農場ごとの違い有。
この地域の市場の子牛市場の出荷月齢は
5か月齢前後~9か月前後))

母牛は
オーツなど中心に
1日8~10㎏前後を
給与しています。
(こちらも農場ごとの差あり。給与量はおよその量)

H農場さんは
分娩前後の母牛に
チモシーを
たっぷり1日12㎏ほど
給与されていました。

地域内で
母牛にチモシーを
与えている農場さんが
ほとんどいない上に
ここまで充分な量を
与えている事例も
ありませんでした。

このお話を伺った時
H農場さんの子牛の発育の良さは
母牛に対する充実した管理から
きているものだと感じました。

(Hさんより写真提供。ビックリするくらいかわいい子!)

栄養価の高い牧草を
(タンパクやβカロテン値など)
その時期の母牛に対し
充分に与えることは
母牛への栄養充足のみならず、
胎児の発育や
出生後の子牛の活力、
授乳中の子牛の初期発育にも
(母乳の質向上や乳量増加などにより)
良い影響を及ぼすと思われます。
(もちろんチモシー以外の栄養価がある
牧草でも良いと思いますし、
足りない栄養や微量要素を添加し
成果を上げている農場さんもおられます。
また、増し飼いやワクチン接種、
及び分娩前後の時期以外の飼養管理も
重要なのは言うまでもありません)

母牛に対し
高コストな牧草を
充分な量を与えることは
簡単なことではないと思われます。
(自家産のチモシーを充分に与えられる
北海道などの地域を除く)

しかし、
H農場さんの
発育の良い子牛の状態
を目の当たりにして
費用対効果が充分にあると
あらためて感じました。

(Hさんより写真提供)

もちろん
子牛の管理も
充実していることは
言うまでもありません!

(Hさんより写真提供)

以上、
とある農場さんの
(中国地方)
お話でした!