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発酵牛床(コンポストバーン、バイオベッド)その9
発酵牛床(コンポストバーン、バイオベッド)その9
植田秋良の日記
2024/01/07
遅ればせながら、
今年もよろしくお願いいたします。
では早速ですが、
発酵牛床シリーズのお話から始めます。
(5)発酵牛床の状態
前回のブログでは
牛ふん堆肥と発酵牛床の違いについてお話しました。
そこでも少し触れましたが、
発酵牛床の状態は
牛の違い(大きさ、品種など)、
季節、気候、飼養密度、
かけられる労力、風通し、日当たり、
発酵牛床の構造、
維持管理の方法、
それに農場主の考え方等によって、
まちまちです。
ただ、
理想の状態は、
発酵牛床だけを考えれば、
主に以下のような条件を満たしていることと
考えています。
❶十分に厚みがある(約50~約80㎝)
❷水分が55~65%前後
❸適度な比重(通気)
❹適度な発酵温度(10℃前後~40℃前後)
❺臭気が少ない
❻微生物バランスが良い(病原菌などが抑制されている)
❼牛が気持ちよく横臥している
しかし、
1,牛床が発酵している
2,牛が横臥している、
という2点の条件を満たし、
しっかりと機能していれば、
(畜主さんが納得していれば)
どんな状態でも構わないと思っています。
それは
理想を追求しすぎると、
労力とコストの負担が重くなり、
発酵牛床を運用するメリットが
半減してしまう恐れがあるからです。
次回のブログにて詳細を述べますが、
発酵牛床によって得られるメリットに
(期待される効果に)
省力化や敷料代の削減などが含まれています。
発酵牛床の運用により、
どんなことを期待するのか、
様々なメリットを考えながら
維持管理していくのがポイントとなります。
したがって、
発酵牛床の水分や比重、
硬さ、ふん尿と敷料の割合、温度など
同じ現場は一つもありません。
まさに十人十色です。
農場ごとの条件や牛の状態を見て、
試行錯誤を繰り返しながら、
より良い状態を見つけることが重要です。
では、
実際に運用されている幾つかのタイプをご紹介いたします。
❶しっとりフカフカタイプ
主に泌乳牛舎で見られます。
排泄されるふん便は、泌乳量が多いほど高水分になる上、排泄量(尿も)も増えます。
そのため、発酵牛床の状態を維持するには、多くの敷料を必要とします。
水分はやや高く70%前後、比重は軽めです(通気が良い)。
維持管理(整地と敷料投入)の頻度は毎日のケースが殆どです。
発酵温度は比較的高く推移し、厳寒期(-30℃)でも10℃以上を維持しているケースもあります。
❷しっとり(硬さ普通)タイプ
主に育成牛舎などで見られます。
泌乳牛などに比べ、ふん便の水分が低いうえ、排泄量(尿含め)が少ないため、多くの敷料を必要としません。
水分は65%前後で、比重は中程度です。ただ、頻繁に撹拌(ロータリー等)しているところでは、軽めになります。
維持管理の頻度は、週に2回ほどの現場が多いです(季節などで変動あり)。
発酵温度は、比重が軽いところほど高めに推移しています(20℃前後~30℃前後)。
❸しっとり硬めタイプ
主に肉牛現場(黒毛和牛繁殖牛舎、育成牛舎など)で見られます。
排泄されるふん便は、より締まりが良い上、尿を含めた排泄量も少ないため、敷料の必要量は最も少ないケースとなります。
水分は約60%~65%前後で推移し、比重は最も重いです。
特に春~晩秋(3月頃~11月頃)は、何もしなくても良好な状態を維持しているケースが殆どです。
しかし、初冬~春(11月中頃~3月頃)は必要に応じ、敷料を投入します(月に1~2度程度)。
発酵温度は10℃前後~20℃前後と低めです。
このタイプは、最も省力化と敷料代の削減に繋がっていると言えます。
以上、
発酵牛床の状態のお話でした。
次回は、
発酵牛床の期待される効果について
お話いたします。
乞うご期待です!
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