宮崎の口蹄疫も今の所新たな発生も見られず沈静化の道を歩んでいて、このまま終息してくれることを願っています。
皆さんも少し安堵していることと思います。
しかし、相手は私たちの目には見えません。
今暫くは油断することなく、防疫には手を抜かないで頑張っていて下さいね!
さて、今回も鹿児島の離島からお送りいたします。
こちらは100頭規模の繁殖農場さんの新築牛舎です。
私がお邪魔した時にはまだ完成していず
牛さん達は入っていませんでしたがその様子をお知らせいたします。
まずは外観からです。
そしてその内部です。
広々とした作業通路と、牛房の一番汚れやすい牛さんのお尻の上に順送式の送風機。
また牛舎が長いので、中央の通路上部からも換気が出来るように通気口を設けています。
牛房は汚れやすい飼槽側が10cm位下がっていて、除糞作業がしやすい様になっています。
こうしておくと機械を柱に引っかけない、あるいは柱の根本部分の水切りが良く柱も痛みにくいですよね!
屋根は明かり取りの為に、シマシマに畜産波板を入れています。
牛舎の中はやっぱり明るい方が、作業する人にとっても、牛さん達にとっても良いですよね!
私的には、光素通しのポリカにして頂きたかったのですが…
各牛房には牛さんを出し入れ出来るような場所を一ヶ所ずつ設けています。
牛舎の妻側も同じ構造で、排糞作業が出来るように設計されていました。
あと、牛舎の屋根の軒先は、雨の吹き込み防止のために少し長めに伸ばしてあり、軒下もそこまで
コンクリートを打っています。
一見無駄なように思われるかもしませんが、これをするだけでも床の汚れ方が全然変わってきます。
欲を言うなら、更に台風にも飛ばされないような丈夫な雨樋を付けたらもっと完璧ですかね?
こちらは補助事業で建設されているので、色々と制約はあったと思うのですが
色々と考えて創られていると思います。
皆さんもこれから新しく牛舎を造られる事もあると思います。
その時には事前に、牛さんのことはモチロンの事、牛舎での自分の作業ラインや作業のしやすさなども含めて
しっかり吟味した上で、必要なところにお金を使いましょうねっ!
だって、牛舎って、一回建てたら自分たちの生活のために何十年もそれを使うんですから…。