営業マンの放浪日記

戻し堆肥の使い方

礒匠の日記2023/08/30

皆さんこんにちは。
道東・関東担当の礒です

大型の酪農家さんでは
糞尿を固液分離して(更には熱を加えるなど)
戻し堆肥を使っている方もいらっしゃるかと思います
おが粉やバーク、ワラなどが高騰しており
堆肥を敷料として使用するのは
非常に有効な手段だと思います

コーンズさんや緑産さんで扱っている
固液分離して急速発酵させて敷料を製造する
クイックコンポスターなどが有名です

↑出来立てほやほやの戻し堆肥

1点注意していただきたいのが
製造された戻し堆肥の取り扱い方です
6070℃近くまで熱が上がることで
大腸菌などの悪い菌は減少していますが
製造されて数日、放置してしまうと
どうしても雑菌が増えてしまうことがあり
それを戻し堆肥として敷料にすることで
乳房炎が出てしまうといったこともあるようです

実際に、販売店さんもコンポスターから出てきて
すぐに敷料に使うことを推奨しております。

なるべくは、出来立て新鮮な状態で使ってください
量が多くて使いきれない
作業上どうしても敷料として使うまでに数日経ってしまう
という場合は

再発酵させることをおすすめします
どこか、円錐型に積める場所を探して
目安ですが23週間ほど山にして発酵させると
再度、熱が上がり、少し水分量が落ちることで
悪い菌たちも減少することが考えられます
発酵させた戻し堆肥70℃超え
↑こちらは、もう一度発酵させて70℃近くまで上がり
 白い放線菌なども増え、黒味が増していい感じ


実際に、ある酪農家さんではこのようにして乳房炎が
減ったそうです(もちろんこれだけの要因ではないと思います)

戻し堆肥は上手に使えば非常に良い敷料になります

ただし、悪い菌が増えてしまうと
逆に疾病の原因になってしまうことあります

まずは、ご自身の五感を駆使して
見た目、匂い、温度、手触りなどをチェックしてみましょう

お困りの際はご気軽にお問い合わせください