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岩本尚吾の日記
2023/06/22
いつもありがとうございます。
東北地区・九州地区担当 の 岩本尚吾です。
皆さま いかがお過ごしでしょうか。
数年ぶりに、ある北海道の農家さんのところへ行ってきました。
F1の育成をメインでやっている とても優秀な農家さんのところです。
(主に、1か月齢前後の子牛を導入して、8~9か月齢くらいで子牛セリに出荷しています)
その農家さんのところでは、1群の飼養頭数に対しての飼槽が少し狭いです。
例えるとすれば、1群30頭に対して、25頭くらいしか一緒にエサを食べれないような飼槽の広さです。
一度にみんな飼槽に入れないので、少なからず競い合って(少し!?ケンカしながら)食べています。
☆最初からそういう気持ちで牛舎設計した訳ではなく、おそらく頭数が増えたから、たまたまそうなっていると思います。
ちなみに、群に対しての1頭当たりの面積は狭くない(密飼いではない)です。
あくまでも、飼槽が1群の頭数に対して少し足りていないだけです。
農家さん:”ゆっくりした環境で子牛を育ててあげれば、牛たちのストレスは少ないし増体も良くなるのは分かっているのですが、
それだと肥育農家さんのところに行ったときに、喰い負ける可能性が出てくるんじゃないかなと思っています。
もちろん、肥育農家さんの牛舎が飼槽も広くて1頭当たりの面積も広かったら良いのですが、そうじゃない肥育農家さんの牛舎もありますよね。
子牛の時に競いあいながらエサを食べているのか、そうじゃないのかで
その牛の採食量やその後の発育に差が出るんじゃないかと思っています。
自分の育てた子牛が肥育農家さんのところへ行っても、
別の牛を押しのけてでも 自分が食べるという感じの子牛を育てていく牛舎環境が必要じゃないのかなと思っているんです。
そういった牛舎環境にして子牛を育てることが肥育農家さんに対しての信頼にもなっていると思うし、
僕の子牛を買ってくれる肥育農家さん(リピーター)に繋がっているんだと思うんですよね・・・”
今は、飼料の高騰などもあり1頭当たりの利益が少なくなっています。
その中で、繁殖農家さんでも肥育農家さんでもそうだと思うのですが、1頭でも落ちこぼれが出てしまったら経営的に厳しいですよね。
牛たちは、子牛セリで売って終わりではないですよね。
そこから、肥育する期間(もちろん、繁殖の素牛になることも)があります。
肥育農家さんも売って終わりではなく、
お肉屋さんが儲かるような肥育牛をどうやって育てていくのかということですよね。
お肉屋さんも、消費者の方たち(私たち)が喜ぶお肉をどうやって選んでいくのかということだと思っています。
あくまでも、バトンタッチをしていくということだと思っています。
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