営業マンの放浪日記

とある離島にて②

植田秋良の日記2023/02/24
さて、前回の続きです。

とある離島とは・・・
島根県にある隠岐諸島(主な島は4島)でした。

※【島後】隠岐の島町
※【島前】中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)、西ノ島(西ノ島町)

前回のブログで書きましたように
島根県(隠岐)では、
放牧主体で育てた素牛の生産拡大を図るため、
島根県大田市にて、隠岐産の素牛を集めた枝肉研究会が
今まで何と20数回も開催されていたのです!
(島根県内の肥育農家さんのみの出品)

まず、
子牛の産地を限定した枝肉共励会の存在を知ったことに驚きました。
さらに、
それが20数回も開催されていたことにもっと驚きました!


そして・・・
今まで県内での開催、県内の肥育農家さんのみの出品でしたが、
この程(今月2月)、
その取り組みを首都圏にも広げる目的で
県外(三重県、滋賀県、広島県)の肥育購買者さんも加わり
初めて東京(東京食肉市場)にて開催されました!
(名称:令和4年度隠岐産素牛東京枝肉研究会)

隠岐の生産農家さんや県内の肥育農家さん、県外の肥育農家さん、島根県庁農林水産課はじめ自治体の担当者の方々、JA担当者の方々、関係業者の皆さん、
東京での初開催、誠におめでとうございます!

それでは結果の概要と入賞した牛の成績を
簡単にお知らせいたします。

出品農場8農場(島根県内5戸、県外3戸)
出品頭数27頭 
A5率66.7%、A4率33.3%、A4,5率100%
去勢12頭:(平均)出荷月齢28.7、枝重542㎏、歩留65.9
雌15頭:(平均)出荷月齢30.8、枝重472㎏、歩留66.9

【最優秀賞】 
雌32か月 幸忠栄‐久茂福‐北湖2 
枝重465㎏ 歩留67.0 BMS12 ロース芯60 バラ厚8.8 
オレイン酸59.5 単価3,350円 枝肉金額1,557,750円

【優秀賞】 
去勢27か月 幸忠栄‐美津照重‐花冨桜 
枝重619㎏ 歩留69.0 BMS12 ロース芯80 バラ厚10.3 
オレイン酸51.4 単価2,548円 枝肉金額1,577,212円

【優秀賞】 
雌30か月 福増‐北平勝‐藤桜 
枝重501㎏ 歩留66.8 BMS11 ロース芯72 バラ厚9.3 
オレイン酸51.4 単価2,799円 枝肉金額1,402,299円


入賞された皆様、おめでとうございます!!

審査員を務めた方(東京食肉市場担当者)によりますと、
最優秀賞の枝肉について、
「まず、パッと見ていかにも美味しそうでした。モモ抜けも良く、
雌らしい体型でした。」
とのことでした。

続けてその方は、
「東京食肉市場において毎年、数多くの枝肉共励会(研究会)が開催されますが、素牛産地を限定した共励会は聞いたことも見た事もありませんでした。とても素晴らしい取り組みだと思います。
 是非、今後も東京で開催を継続することにより、(今まで東京に出荷していなかった方も)首都圏の消費者(食肉卸業者さん)に受け入れられるのではないかと期待いたします。」
とも仰っていました。

最後になりましたが、
今回、急なお願いにも関わらず、
飛び入りで参加させていただいた上、
皆様に暖かく丁寧に対応して頂き、
誠にありがとうございました。

この場をお借りして
関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

この大会含め隠岐関係者の方々の
今後益々のご発展を祈っております!!