営業マンの放浪日記

粗飼料のこと

岩本尚吾の日記2023/02/22
いつもありがとうございます。
東北地区・九州地区担当 の 岩本尚吾です。
皆さま いかがお過ごしでしょうか。
ある繁殖農家さんの牛舎に行きました(その牛舎には、1~4か月齢くらいの子牛がいました)。
子牛たちの飼槽を見ると、スターター と 配合飼料はあったのですが、粗飼料 が ありませんでした。
粗飼料を給与はしているけど、配合飼料を食べさせるために、粗飼料の給与量を抑えている感じでした。
岩本:”4か月齢くらいまで粗飼料の給与を抑えているのですか?”
農家さん:”スターター(配合飼料)を喰いこませたいので、少ししかやっていないんですよ。粗飼料が無くなったら、少し足すくらいです”
岩本:”今、粗飼料が飼槽に入っていないので、ちょっと入れても良いですか”
農家さん:”もちろん、良いですよ”
いくつかの群(2~3頭 1群です)があったので、それぞれに粗飼料を与えると
子牛たちはその草を美味しそうに食べ始めました。
牛たちも嬉しそうでした。
あっ、粗飼料が足りていないなと思いました。
4~5か月齢くらいの子牛までは、配合飼料メインで良いと思うのですが、
粗飼料も少なからず(常に残っているくらい)与えた方が良いと思っています。
飼槽の粗飼料が無くなると、子牛たちは敷料を食べたり、下に落ちている古い草を食べたりします。
そのことは牛たちにとって、良いことではないと思っています。
☆定期的に、継続して粗飼料を追加することができる農家さんは、草が無くなったらプラスするスタイルで良いと思うのですが、
 忙しい時期には、それができないという農家さんも少なくないですよね。
 それでしたら、ある程度の量を給与しておく(足りるようにしておく)というのが良いと思っています。
 2月23日の 礒さんのブログ ”腹づくり” で 書いているスタイルは、ある意味 牛たちにとって(喰いこむためには)理想の一つなのかもしれません。 
 あの作業を日々継続できる農家さんは、なかなかいません。 篤農家さんですよね。
 ただ、なかなか簡単ではないですよね・・・
話は変わり・・・
肥育農家さんのところに行って思うことなのですが
稲わらの給与量を制限している農家さんよりも
常に、稲わらを飼槽に置いてある農家さんの方が、エサの喰い込みも良く牛も大きく育っている気がします。
(あくまでも、個人的な意見です)
稲わらを食べることにより、肥育牛たちが自分自身で体調をコントロールしているのではないか、と思っています。
牛たちって、基本的には草を食べる動物ですよね。
配合飼料はもちろん重要ですが、粗飼料が大切なのだと思っています♥
いろいろな飼養管理があると思いますので、今のやり方を変える必要はないと思うのですが、粗飼料について思ったことを書きました。