営業マンの放浪日記

堆肥について

植田秋良の日記2022/12/13
北海道のH農場さんを訪ねました。

相変わらず素晴らしい牛群です!
繁殖や乳房炎、乳量など大方順調のようです。

ただ、今年の一番牧草やデントコーンの品質が芳しくなく、
(タンパク及びデンプン値などの低下)
その分購入飼料費が増えコストが上がっているとのことでした。

さて、牛を見た後、堆肥舎に行きました。

おっ!

堆肥はカマボコ状に積まれていて、
切り返しスペースも確保されていました。
以前と変わっていました。

H農場さんでは冬の堆肥の発酵状態が課題でした。

以前は堆肥を壁一杯に積んでいたため(下の写真)、
堆肥の表面積が狭くなり、
好気発酵が進まず発酵の立ち上がりが悪くなっていました。

その結果、温度が上がらない上、
水分が下がらない状態が続いていました。

そこで、
先程の写真(二つ前)のような積み方にしただけでなく、
初期の切り返し頻度を上げたところ、
発酵温度が上がり、
その後の発酵も順調にいくようになったとのことです。

敷料は麦ワラを使用していますが、
下の写真のように数か月後には分解が進み、
見事な黒褐色になっていました。

今回は、堆肥の積み方と切り返し頻度を変えることによって、
堆肥の発酵が良くなった事例を紹介いたしました。

これらのことは理解している方が多くても
中々実行することは簡単ではありません。

思い切ってやり方を変えたH農場さんに
敬意を表したいと思います!