北海道のB牧場さん(酪農)にお伺いしました。
B牧場さんは16年ほど前に
発酵牛床方式(掘り下げ)の泌乳牛舎を建てられました。
私が知っている限り日本最北端の現場です。
厳冬期には-30℃を下回る上、
オガクズの確保が最も難しい場所の一つであるなど、
大変厳しい環境にも関わらず、
牛も牛床の状態も常に安定しています。
現場を見ていつも感心させられます!
さて、この日現場に訪れた時、牛は搾乳の待機中でした。
発酵牛床方式にすると、
「蹄病や足の故障が少なくなる」
というお話をよく耳にします。
(牛床の厚さ、水分や発酵状態によりますが)
しかし、時々採食通路にて牛が滑り、
股さきなどの事故が起こってしまうこともあります。
B牧場さんではそのような対策として、
採食通路に発酵牛床の堆肥とオガクズを敷いて予防しています。
すると、そのような予防効果以外に
思わぬ良いことがあったそうです。
それは牛舎ができて15年ほど経ったにも関わらず、
採食通路の溝切がさほど摩耗していないということでした。
そのことにより滑り止めの効果が下がらないだけでなく、
新たな溝切にかかるコストが下がります!
堆肥とオガクズを敷くというコストと手間はかかりますが、
それ以上の効果が出ていることですね!
こういった細かいことの積み重ねが
経営に影響してくるのだと思います。
さすがB牧場さんです!