とある農場さんにお伺いしました。
農場さんでは約半年前より乾乳牛舎にて
発酵牛床(かさ上げ式)を上手に活用されています。
さて、このほど新しくできた育成牛舎においても
発酵牛床(かさ上げ式)の活用を始めました。
土台に自家産の中熟堆肥を30㎝ほど敷き、
牛が入った後はオガクズの投入とロータリーによる撹拌を
実施しています。
1か月がたった今では、牛床の高さが50㎝ほどになり、
牛床だけでなく牛の状態もとても良好です。
(温度は40℃近くありました。
私はこのぐらいの温度がベストと考えています。
それは牛の腸内環境と同じで多種多様な微生物が生息でき、
微生物バランスが安定すると考えているからです。
ただ、冬は中々厳しいですが・・・)
ちょうど、お伺いした時に牛床のメンテナンスを
実施されていました。
それでは少し紹介いたします。
まずはメンテナンス前の状態です。
まだこのままでも良いぐらいですが、
農場さんでは常に牛体をきれいに保ちたいという考えがあります。
牛に対する愛情を感じます。素晴らしいですね!
次にオガクズを薄く敷きます。
高くなった牛床の水分を低くして、
発酵に適した水分状態(65~70%未満)に保つためです。
(もちろん牛体の汚れも回避できます)
その後、ロータリーをかけます。
深さは約30㎝ほどです。
ロータリーをかけることにより、
ふん尿とオガクズが均一に混ざるだけでなく、
牛床の通気を良くしたり(一時的ではありますが)、
牛床を平らに(整地)するという利点が生まれます。
発酵牛床にとって撹拌作業は手間のかかることですが、
前述したように多くのメリットがあると考えています。
出来上がりは
「しっとりフカフカ」な状態になりまして、
牛にとっても牛床にとっても快適なベッドになります。
(もちろん微生物にとってもです!)
また、様子を見にお伺いしたいと思っています。
乞うご期待です!