とある発酵牛床(コンポストバーン、バイオベッド)
の現場にお伺いしました。
現場の農場さんでは、
発酵牛床の活用だけでなく、
飼料給与、衛生管理体制などを充実させ、
省力化を図りつつも、
牛の能力を最大限に引き出しています。
牛がエサなどに満足しているからこそ、
良く寝て(横臥)反芻することと思います。
その上で
発酵牛床の効果が表れることは言うまでもありません。
さて、厳寒期(日中-2℃時)の発酵牛床の様子です。
まずは繁殖牛舎です。
この牛舎は最も床が長持ちし、
省力化とコスト削減(敷料代)につながっています。
その代わり牛床が硬く、通気性が悪くなり、
発酵温度(10㎝深部※温度計がここまでしか刺さりません)は
4~10℃とやや低めでした。
ただ、牛は良く寝ており、何の問題もありません。
発酵温度は微生物が活発に活動しているかどうか
指標の一つになります。
特に冬は高い(牛のお腹を暖める)に越したことはありませんが、
凍結しない限り、あまり気にしすぎることはありません。
当然、気温に左右されますが、
牛床の厚さや通気(気密性)、飼養密度などによって
その影響を最小限に留めることができます。
次は育成牛舎です。
この牛舎では、
素牛出荷を控えた牛が居て、
ヨロイの付着を最小限に留めるため、
表面の床替えは2週間に1度ほど実施しています。
牛床の状態は繁殖牛舎に比べ、オガクズの割合が増え、
フカフカした状態です。
発酵温度(15㎝深部※温度計がここまでしか刺さりません)は
12~14℃ほどありました。
最後に少し離れたところにある乳牛の育成舎(種付け頃)です。
こちらの牧場は稼働してから、まだ3か月ほどです。
維持管理、床の状態ともに前述した育成舎と同じような印象です。
発酵温度(20㎝深部)は12℃ほどありました。
以上、3つの異なる発酵牛床及び牛の様子を見ましたが、
どの現場も問題なく、状態は良い印象でした!