営業マンの放浪日記

とある発酵牛床の現場にて(北海道)

植田秋良の日記2022/01/29
 

とある発酵牛床(コンポストバーン、バイオベッド)

の現場にお伺いしました。

 

現場の農場さんでは、

発酵牛床の活用だけでなく、

飼料給与、衛生管理体制などを充実させ、

省力化を図りつつも、

牛の能力を最大限に引き出しています。

 

牛がエサなどに満足しているからこそ、

良く寝て(横臥)反芻することと思います。

 

その上で

発酵牛床の効果が表れることは言うまでもありません。

 

さて、厳寒期(日中-2℃時)の発酵牛床の様子です。

 

 

まずは繁殖牛舎です。

 

この牛舎は最も床が長持ちし、

省力化とコスト削減(敷料代)につながっています。

 

その代わり牛床が硬く、通気性が悪くなり、

発酵温度10㎝深部※温度計がここまでしか刺さりません)

4~10℃とやや低めでした。

 

ただ、牛は良く寝ており、何の問題もありません。

 

発酵温度は微生物が活発に活動しているかどうか

指標の一つになります。

 

特に冬は高い(牛のお腹を暖める)に越したことはありませんが、

凍結しない限り、あまり気にしすぎることはありません。

 

当然、気温に左右されますが、

牛床の厚さや通気(気密性)、飼養密度などによって

その影響を最小限に留めることができます。

 

 

次は育成牛舎です。

 

この牛舎では、

素牛出荷を控えた牛が居て、

ヨロイの付着を最小限に留めるため、

表面の床替えは2週間に1度ほど実施しています。

 

牛床の状態は繁殖牛舎に比べ、オガクズの割合が増え、

フカフカした状態です。

 

発酵温度15㎝深部※温度計がここまでしか刺さりません)

1214℃ほどありました。

 

 

最後に少し離れたところにある乳牛の育成舎(種付け頃)です。

 

こちらの牧場は稼働してから、まだ3か月ほどです。

維持管理、床の状態ともに前述した育成舎と同じような印象です。

 

発酵温度(20㎝深部)は12℃ほどありました。

 

 

以上、3つの異なる発酵牛床及び牛の様子を見ましたが、

どの現場も問題なく、状態は良い印象でした!