とある酪農家さんにお伺いしました。
酪農家さんでは2か月ほど前に
発酵牛床(かさ上げ式)の牛舎が完成しました。
現在、30頭ほどの育成牛(4か月齢前後)が入っています。
牛の状態は、
寒さが増した影響で少し冬毛が目立ってきたものの、
肋張りや締まりの良いふん便を見ると、
とても良い感じです。
発酵牛床の状態は、
臭気が少なく、色も少しずつ濃くなり、
水分や通気状態も適度で(しっとりフカフカ)、
とても良い感じです。
発酵温度は場所によってムラはあるものの、
10℃~20℃ぐらい(10~15㎝深部)で推移しています。
(外気温-7℃、牛舎内の気温0℃時点)
※発酵温度は主に気温に左右されます。
ただし、発酵牛床の厚みや通気状態により、
多少の違いが出てきます。
寒さが増している最近の状況を考えると、
決して低くない温度だと思います。
実際に20℃あった発酵牛床を掘り
素手で確かめると
少しホンワカして温かく感じました。
発酵牛床の維持管理は、
2~3日に1度のペースで
戻し堆肥(ふん尿を脱水した固体を少し発酵)を投入。
また、週に1度のペースで撹拌(ロータリー)作業および
オガクズ(バケット軽く1杯)を投入されています。
まだ発酵牛床を開始して2か月ほどですが、
牛と牛床の状態を見る限り
とても上手に管理されています。
今後は
現在行っている維持管理方法を継続し、
(今のところ床出しはせず、積み足ししています)
発酵牛床の厚みを増していきます。
現在の厚さは
40㎝ほど(ウッドチップ20㎝、中熟堆肥20㎝)
ですが、できれば70~80㎝ほどを目指したいところです。
そうすれば、
より発酵の安定(温度の維持含む)が見込めてくると
考えています。
これから本格的な寒さを迎えますが、
発酵牛床が最大限に機能するよう
引き続きサポートをしていきたいと思います。
最後になりましたが、
今年もブログにお付き合いいただき、
ありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎えください!