先日、とある農場(和牛一貫)さんにお伺いしました。
またまた発酵牛床の話題です。
前々回のブログで紹介した農場さんのお話と
似たような内容になってしまうかもしれませんが、
ご了承ください。
発酵牛床の活用を始めた農場さんで
成果が出ているのを目の当たりにし、
嬉しくなって是非ご紹介したいと思いました。
さて、こちらの農場さんでは、
今年8月に発酵牛床(掘り下げ式)の育成舎を新築し、
早くも様々な効果を感じておられます。
まず床が長持ちすることによって、
牛床管理にかかる労力の削減(省力化)と
敷料の投入量の大幅削減(コスト削減)効果が
現れています。
今のところ、床出し(除糞)はしておりません。
(ただし、採食通路を除く)
床が長持ちする要因は、
牛の健康状態が良く締まりの良いふん便を排泄すること、
発酵牛床の発酵状態が良いこと(水分の蒸発や臭気軽減)、
飼養密度の薄さ(1マス3頭:16㎡/頭~4頭:12㎡/頭)、
気温が高い時期だったこと(8月~)、
アースジェネターの給与(!?)などが挙げられます。
次に臭気が少なく、
ほんのり暖かいフカフカな発酵牛床の状態によって、
横臥時間の増加、蹄(脚)への負担軽減などの効果が
出ているのではないかと思われます。
結果、採食量の増加や飼料効率の向上、
免疫力の向上などに繋がってきます。
農場さんでは少し前から飼料内容の見直しを
行ってきて成果が出始めたところでしたが、
発酵牛床の活用により、
ますます牛の成長が良くなったとのことです。
肋張りが良く、牛が一回り大きくなったとのことでした!
(もちろん発酵牛床の効果だけでないことは言うまでも
ありません!)
今後は、
床が長持ちしたことにより
少し硬くなった牛床に空気を送り込み、
少しでもフカフカ(好気)状態にするため、
ロータリーなどで撹拌していく予定とのことでした。
今後もまだまだ色々な変化が現れることだと思われます。
乞うご期待です!
(上の写真は13.7か月 去勢 藤重栄-勝早桜5-北乃大福
鹿児島全共候補牛。
品があって大きい牛です。楽しみです!)