営業マンの放浪日記

発酵牛床の冬支度(和牛の現場編)

植田秋良の日記2021/11/30

 

 

先日、掘り下げ式発酵牛床を活用している

北海道のとある和牛繁殖農場さんにお伺いしました。

 

 

新築の牛舎を建てて1年半ほどになりますが、

主に初妊牛などの繁殖牛が飼養されています。

 

現時点では、

繁殖成績が良くなり、

生まれてくる子牛も調子が良いようです。

(初産から生まれる子牛も)

 

また、飼養密度(110㎡以上)の薄さも相まって

床が長持ちしており、基本的に床出しはしていません。

大幅な省力化とコスト削減も実現しています。

 

特に春から初冬(11月末)にかけては

全く手をかけていないにもかかわらず、

牛や発酵牛床の状態を保っておられます。

 

反面、発酵牛床は踏み固められた状態になり、

嫌気に傾き、発酵温度が上がりづらくなっています。

 

そこで本格的な厳しい冬を迎える前に

発酵牛床の冬支度が必要になってきます。

 

それは発酵温度の低下あるいは凍結を防止するためです。

 

方法は表面のみの床出しや敷料の投入、撹拌などです。

あらためて水分や通気(すき間)などの発酵条件を整え

「しっとりフカフカ」状態を目指します。

 

敷料の投入だけでいいのか、

(どんな敷料がいいのか、)

 

撹拌だけでいいのか、

(何で撹拌するのか、)

 

そのどちらも必要なのか、

 

維持管理の頻度はどれぐらいにするか、

 

などの判断は、

発酵牛床の状態(発酵温度含む)と

牛の状態(気持ちよく寝ているか等)をみて

決めていきます。

 

明日から12月です。

 

本格的な冬がいよいよ始まります。

 

皆さん、くれぐれもお体を大事にしてください。