先日、掘り下げ式発酵牛床を活用している
北海道のとある和牛繁殖農場さんにお伺いしました。
新築の牛舎を建てて1年半ほどになりますが、
主に初妊牛などの繁殖牛が飼養されています。
現時点では、
繁殖成績が良くなり、
生まれてくる子牛も調子が良いようです。
(初産から生まれる子牛も)
また、飼養密度(1頭10㎡以上)の薄さも相まって
床が長持ちしており、基本的に床出しはしていません。
大幅な省力化とコスト削減も実現しています。
特に春から初冬(11月末)にかけては
全く手をかけていないにもかかわらず、
牛や発酵牛床の状態を保っておられます。
反面、発酵牛床は踏み固められた状態になり、
嫌気に傾き、発酵温度が上がりづらくなっています。
そこで本格的な厳しい冬を迎える前に
発酵牛床の冬支度が必要になってきます。
それは発酵温度の低下あるいは凍結を防止するためです。
方法は表面のみの床出しや敷料の投入、撹拌などです。
あらためて水分や通気(すき間)などの発酵条件を整え
「しっとりフカフカ」状態を目指します。
敷料の投入だけでいいのか、
(どんな敷料がいいのか、)
撹拌だけでいいのか、
(何で撹拌するのか、)
そのどちらも必要なのか、
維持管理の頻度はどれぐらいにするか、
などの判断は、
発酵牛床の状態(発酵温度含む)と
牛の状態(気持ちよく寝ているか等)をみて
決めていきます。
明日から12月です。
本格的な冬がいよいよ始まります。
皆さん、くれぐれもお体を大事にしてください。