先日、日高キャトルセンター株式会社さんに
お伺いしました。
現場では、来月(10月中旬)に農場の稼働を控え、
牛舎や堆肥舎の建設が大詰めを迎えていました。
今までの建設中の様子はこちらからご覧ください。
↓ ↓ ↓
建設中の牛舎(発酵牛床・北海道)
https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2223&dispmid=515
建設中の牛舎②(発酵牛床・北海道)
https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2243&dispmid=515
建設中の牛舎③(発酵牛床・北海道)
https://labogenitor.com/diary/detail.html?itemid=2284&dispmid=515
それでは今回の様子をお知らせいたします。
まずは農場に入ったところの様子です。
広い敷地には大きな牛舎が立ち並び、
通路は、ほとんど舗装されています。
入口のすぐ横には事務所があります。
事務所の内部です。
事務室や検査室、薬品などの納品庫、
シャワー室などが完備されています。
社宅は4戸(単身用)が入居可能です。
牛舎は入口から近い順に、
隔離舎、哺育舎、離乳舎、育成舎3棟となっています。
まずは隔離舎です。
(約60頭、掘り下げ式発酵牛床、
フィードステーション及び体重測定器4基)
牛舎内は、採光屋根の導入(1採光:3通常)で
ほどよい明るさになっています。
フィードステーション及び体重測定器の設置は、
およそ15頭に1基となります。
発酵牛床には、土台になる中熟堆肥(種菌)が
投入されていました(およそ1m)。
発酵牛床において、いわゆる“きも”の部分です。
続いて哺育舎です。
(約200頭、ハッチ、群飼、哺育ロボット8基、
フィードステーション及び体重測定器8基、
かさ上げ式発酵牛床<哺育ロボット群飼のみ>)
ハッチです。 ⇒
群飼(小ロット)マスです。 ⇒
哺育ロボット(群飼)です。
牛床は、かさ上げ式発酵牛床です。
かさ上げ式発酵牛床(左側)のアップです。
ドリンクステーションの横に
フィードステーション及び体重測定器が設置されています。
続いて離乳舎です。
(約200頭<50頭×4群>、掘り下げ式発酵牛床、
フィードステーション及び体重測定器12基)
※育成舎(約200頭)×3棟もほぼ同じ概要です。
施設の概要は先ほど紹介した隔離舎とほぼ同じです。
違うところは規模の大きさのみです。
フィードステーション及び体重測定器の設置は、
およそ50頭に3基となります。
こちらは乾草庫です(3棟)。
農場で使う粗飼料の多くはラップサイレージのため、
外に保管しますが、乾草はこちらに収納します。
施設内部の底面は砂利となっています。
保管する乾草のカビなど劣化を防ぐため、
その上にほぐした牧草を敷き、
乾草を積み上げていきます。
最後に堆肥舎です。
堆肥の発酵は一般的な堆肥舎(上)と、
堆肥自動撹拌機が稼働する堆肥舎(下)で行います。
堆肥自動撹拌機(CSランドハイドロモンスター)が
稼働する堆肥舎は、全長約90mです。
入口に堆肥の原料を投入しますと、
自動撹拌機によって撹拌をしながら、
少しずつ出口の方へ移動させます(1日約10m)。
約9日後には出口に到達します。
1次発酵を終えた堆肥は、とても良い状態になっています。
その後、堆肥を一般的な堆肥舎へ移動します。
そこで何度か切り返し作業を行い(2次発酵)、
堆肥を完成させます。
この堆肥舎では、
毎日の入口への堆肥原料の投入と、
できた堆肥を出口から取り出す人の手間が必要ですが、
○発酵期間(1次発酵)が短い
○サラサラで良質な堆肥ができる
○機械の故障が少ない
○ランニングコストが安い
などといったメリットがあるようです。
以上、今回の様子を紹介いたしました。
いよいよ来月(10月中旬)には本格稼働です。
また、様子をお知らせしたいと思います。
乞うご期待です!