先日、北海道の、とある農場さんにお伺いしました。
この農場さんでは、
1年ほど前に発酵牛床牛舎(掘り下げ式)を新築しました。
その頃から増頭し始め、
この牛舎には市場から導入した未経産牛が飼養されています。
少しずつ頭数も増えてきましたが、
毛づや、肋張りなど良好で、種付けや止まりも順調とのことです。
発酵牛床は、厳冬期にやや凍結したものの問題なく、
しっとりフカフカな良い状態を保っておられます。
どこの現場もだいたいそうですが、
掘り下げ式の発酵牛床牛舎を始めてから、
しばらくの間、発酵牛床の高さが、
徐々に低くなってくることがあります。
牛の密度や滞在時間、敷料の投入量などにもよりますが、
その現象は数か月~数年に及ぶこともあります。
考えられる要因として、
① 微生物が有機物を分解するスピードが速い
(発酵に必要な条件が整っていて、発酵の立ち上がりが良い)
② 牛の横臥による鎮圧
などが挙げられます。
この農場さんでも、その現象は今でも起きています。
対策(対応)として、
採食通路(かさ上げ式発酵牛床)の床出しを行うとき、
掘り下げ式の発酵牛床側に戻しておられます。
ということは、
この1年間、排泄されたふん尿が
この牛舎から外へ排出されていないことになります。
それは堆肥処理の労力が減るだけでなく、
発酵牛床の高さがが低くなっていかない、
ということにつながり、一石二鳥ですね!
とてもいいアイデアだと思います。
牛が増えていく今後も楽しみです。
乞うご期待です!