前々回のブログに引き続き、
牛舎(北海道・黒毛和牛の繁殖農場)の紹介をしたいと思います。
これから牛舎を建設する予定の方に参考になれば幸いです。
先日、
北海道の、とある農場さん(繁殖50頭規模)にお伺いしました。
とても良い牛づくりをされている優秀な農場さんです。
この農場さんでは10年ほど前に
分娩舎や育成舎など何棟かビニールハウス牛舎を
建てられました。
牛舎の大きさは、おおむね幅5間×奥行11間(20m)ほどです。
(牛舎によって多少の違いがあります。)
この農場さんでのビニールハウス牛舎のメリットは、
① 建設コストが安い
② 日光の影響を受けやすく暖かい
などといったことが挙げられます。
一方、デメリット(注意点)は、
① 寒暖の差が激しい
② 空気がこもりやすい
③ 夏は暑くなりやすい
④ カラスにつつかれて穴が開く
⑤ ①~④の対策などに手間がかかる
などといったことが挙げられます。
この農場さんでは、デメリットを緩和するため、
いくつか対策を講じておられます。
こちらは育成舎(離乳~素牛出荷)です。
パドックを併設することにより、
自由に牛舎内外の環境を選ぶことができます。
(新鮮な空気を吸い、運動や日光浴ができ、ストレスも緩和)
牛舎内の内装および基礎コンクリート打ち作業は、
農場さんご自身が行い、さらにコストを抑えられました。
こちらはカラスにつつかれ穴が開いてしまった箇所です。
ビニールをもう一枚重ねて張り、対応しました。
夏になれば遮光シートをかけ、暑さを緩和します。
換気口に網を取り付け、冬の雪(吹雪)や雨をしのぎます。
以上、ビニールハウス牛舎のご紹介でした。