北海道の、
とある農場さん(乳肉複合経営)にお伺いしました。
これから、または将来、牛舎を建設する予定の方に
参考になればと思いまして、
黒毛和牛の繁殖牛舎と育成牛舎を少し紹介したいと思います。
まずは繁殖牛舎です。
飼養頭数は繁殖牛(未経産含む)40頭ほどです。
こちらはビニールハウスで、広さは幅6間×25間です。
平成8年築ですが、最初は幅6間×15間でした。
そして、20年後の平成28年、増頭に伴い、
10間ほど伸ばしました。
基礎は布基礎です。
天井内部(中央)には遮光シートを取り付けています。
牛舎内には、通年、全てのステージの繁殖牛がいます。
マスの幅は、最小2間にすることができまして、
角がある牛や無い牛、月齢、分娩房などのマスに分けています。
(1頭当りの飼養密度は平均8.25㎡)
繁殖牛の(牛舎外への)移動は基本的にはないので、
牛にとっても人にとっても、とても楽だとのことです。
続いて育成舎です。
飼養頭数は20頭ほど(離乳~素牛※自家保留牛含む)です。
こちらは簡易牛舎(平成25年築)で、広さは6間×12間です。
1マスが幅2間×奥行4間になっていまして、
6マスあります。
1マスに3~4頭いまして、
飼養密度は1頭当り6.6㎡(4頭)~8.8㎡(3頭)です。
以上、2つの牛舎をご紹介しました。
とてもシンプルな牛舎で、管理がしやすく、
牛にとっても居心地がいいのではないかと思います。
実際、この農場さんの素牛の状態はいつも安定していて、
市場で高く評価されています。
最後に、この農場主さん曰く、
「もう少し大きめの牛舎を作っておけば良かったかな?」
とのことでした!
以上、参考になりましたら幸いです。