営業マンの放浪日記

とある農場さんの現場から(北海道)

植田秋良の日記2021/01/28
 

先日、とある農場さん(和牛繁殖約80頭)にお伺いしました。

この農場さんでは、コストや労力を抑えつつ、

安定した牛づくりを実現されていて、

私が知る限り、最も上手に経営されている農場の一つです。

例えば、哺育~素牛出荷まで牛を一つの牛舎で管理する

ことです。

(上記の写真)

保温(哺育牛)と換気(育成牛)のバランスを調整すること

難しい反面、一連の作業効率の向上や牛の観察に目が届き

やすい、といった利点があります。

牛の移動もスムーズにできます。

 

そのほかに、11回の哺育回数、大きめの草架を育成牛の

飼槽の上に設置するなど、工夫されているところが随所に

見られます。

 

また、この牛舎を建てる際、コスト削減の為、

給餌通路(写真中央)を除き、基礎コンクリートを打たず、

土間にしました。

給餌通路のみ基礎コンクリートを打った理由は、

牧草を押して運ぶ時のことを考えたからです。

 

土間にしたハッチ(写真左)や育成牛のマス(写真右)は

今のところ、デコボコになっておりません。

それは、哺育、育成牛が母牛などに比べ体重が軽く、

足で土を掘る力が弱いからではないかとのことでした。

 

ただ、床出しする際、コンクリート床に比べ、全てきれいに

除糞することができません。

しかし、そのことが新たに排泄される糞尿と投入される敷料

(麦わら)にとって、種堆肥(種菌)の役割を果たしているか

も知れず、プラスに捉えているとのことでした。

また、コンクリートより、牛床(お腹)が冷えにくい利点も

見逃せませんね!

 

まだまだ、いろいろな取り組みをされていると思いますが、

今回は以上のご紹介となりました!