皆さま、こんにちは!!
南九州・沖縄地区担当の中紙です。
今月22日の日本農業新聞に
「トウモロコシや大豆などの穀類相場の高騰で
国内で配合飼料の価格が上昇しているため、畜産現場に長期的な影響が
及ぶ可能性が出てきた」
という記事がありました。
もちろん影響は少ないといいのですが、今皆さまの農場で使用されている
単味飼料や配合飼料の質やランクを落とさずに、効率良く牛に働きかける
ような対策が出来るのが一番良い方法ではないでしょうか。
改めて、その牛の体高に合った飼槽の高さになっている事や
十分に届く所にエサがあるかどうか、また食べやすいところにエサ寄せして
あげると良いかと思います。
例えばですが、下の写真の赤い丸の部分は牛がエサを食べにくい部分に
なりますので、
食べやすい部分にエサ寄せしてあげる。
毎日できる範囲内で大丈夫ですので、エサ寄せの回数を増やして
あげるとエサが無駄になりにくくなると思います。
色々な要因があるので一概には言えませんが、
肥育期間中での無理な増飼は内臓疾患を増やしてしまう事があると思います。
肥育牛にとってはある意味、職業病といいますか宿命のような
部分もあるかと思いますが、せっかく食べた飼料も身にならなければ、もったいなく
牛にもかなりの負担がかかっていたという事だと思いますので
その群や個体にあった増飼をゆっくりやってあげるのが、いいのではないでしょうか。
屠場でみられる病名では胆管炎、胃腸出血や肝炎などの発症率が高いそうです。
(平成29年度 芝浦屠場のデータ)
エサ食いの状況や月齢を見ながらになるかと思いますが、ビタミンAの補給や
ウルソや肝臓をケアする添加剤などを考えられても良いのかもしれません。
最近、ある優秀な成績の農場の方が僕にお話ししてくれました。
「牛も人もゆとりが大切やな」