東北地区・九州地区担当 の 岩本尚吾です。
皆さま いかがお過ごしでしょうか。
どの地域も 寒くなっていますよね・・・
皆さま くれぐれもお身体大切にしてくださいませ。
少し前に、ある繁殖農家さんのところへ行ってきました。
とても優秀な農家さんですよ。
今回行ってきた繁殖農家さんの子牛は多くの枝肉共励会の代表牛に選ばれています。
この農家さんの子牛の名号(名前)は独特なので、名前を見たら分かってしまいます。
肥育農家さんが共励会に選ぶ 肥育牛というのは、
出荷前の牛を見て そういう風な(サシが入っていそうな)表現型になっている牛です。
もちろん、肥育期間中も しっかり喰い込んでいた牛ということになります。
こういった枝肉共励会に選ばれる表現型になる肥育牛は、
血統も重要ですし
その牛が持っている能力 や もちろん肥育農家さんの飼養管理も大きいのですが
なかなか簡単には そのようになりません。
(どんな牛でも 良い感じになったら良いのですが そう簡単ではないですよね
)
そういった意味では
今回行ってきた農家さんの飼養管理 や 環境は 個人的に 興味深いものでした。
僕の知っている成績の良い肥育農家さんたちの中で
”俺の肥育技術がスゴイから 肥育成績が良いんだぜ”
という方は少ないです(といいますか、僕の知っている肥育農家さんにはいません)。
成績の良い肥育農家さんたちが言うのは・・・
”結局、子牛セリで見た(競り切った)子牛の能力を引き出してあげているだけだよ”
という言葉です。
☆もちろん、肥育農家さんの 飼養管理 や 牛舎環境 が 子牛の能力を引き出す
と いう意味でもあります。
ところで・・・
今回行ってきた繁殖農家さんは
5か月齢までの子牛には 配合飼料を飽食で給与していました。
配合飼料を飽食にしているのは
大きく育っている子牛が しっかり食べれるように という意味と思いますし
群の中で弱い子牛も しっかり食べれるように という意味もあるのだと思います。
ちなみに、4.5か月齢(4カ月半)頃までの子牛には
配合飼料に加えて 一部スターターも 継続して給与しているようでした。
スターターを長く与えているのは、
タンパクも多いし、エサのバランスも良いし、嗜好性も悪くないから ということでした。
出荷前の子牛は 3頭 1群になっています(その前の段階では 6頭1群でした)。
子牛達は フレームもしっかりしていて 良い感じに育っていましたよ。
6か月齢以降の子牛は 配合飼料の量を抑えていて、粗飼料主体で育てていました。
出荷前の子牛達の部屋は 1群 24m²の広さ(1頭当たり 8m²)でした。
子牛にしては広いですよね。
”1頭当たりの広さがあるので 子牛達も運動できて それが良いんじゃないかな”
と 農家さんは話していましたよ。
何かのヒントになりましたら 幸いです。