東北地区・九州地区担当 の 岩本尚吾です。
皆さま いかがお過ごしでしょうか。
どの地域の方も 朝晩と日中の気温の差(寒暖の差)が大きくなっていると思います。
人間も 牛達も 風邪をひきやすい時期ですよね。
自分自身の体調を気をつけますとともに
いつも以上の牛達の観察をよろしくお願いいたします。
ところで・・・
今から4日ほど前(10月14日)に、ある獣医さんから連絡がありました。
酪農家さんのところで働いている獣医さんです。
その牧場では堆肥のところで困っていて
今月2日から アースジェネターの給与を開始したところでした。
堆肥で困っている と 言いましても・・・
その牧場では 上手く堆肥化をしていて
自分の牧場の畑でも活用していますし、袋詰めをして販売したりもしています。
酪農家さんの中では、かなり上手に堆肥化をしている牧場だと思います。
☆酪農家さんのなかには上手く堆肥化できずに(乳牛のウンコは水分量が高いので)
そのまま(ナマ)の状態で畑に撒いている方も少なくないような気がします・・・
それでは、何に困っているかといえば・・・
堆肥を置く場所(堆肥化する場所) が 時期により不足することでした。
その牧場では 堆肥舎を建てたいと思っているのですが
堆肥舎を建てる場所が今の牛舎の周りになくて
もちろん、離れたところに建てようと思えば建てられるのですが
作業効率が悪くなり、現実的じゃないということでした。
堆肥が出ていくとき(堆肥散布の時期など)は良いのですが
畑に撒けない時期だったり、農家さんたちが堆肥を使わない時期になると
どうしても堆肥が溜まってしまうということでした。
堆肥舎に堆肥が溜まってくる(増えてくる) と 切り返しもできなくなったり
切り返しした堆肥を置くスペースもなくなったりして
さらに堆肥が増えていきますよね・・・
悪循環になってしまいます。
そういう問題があるので
アースジェネターを活用して、少しでも早く堆肥化できたら良いな、ということでした。
当たり前なのですが、給与したら すぐウンコが変わり すぐに堆肥化できますよ・・・
ムフフ・・・
というものではありません。
搾乳牛のウンコは水分量が高いので 和牛の肥育や繁殖に比べると 堆肥化は難しいです。
ノコクズやバーク、もみ殻などで水分調整(水分量を少なく)しないと発酵しません。
水分調整を上手にしたとしても、基本的に即効性はありませんので
今年の冬 と 昨年の冬の状態(堆肥の発酵)を比べるとか
今年の冬 と 来年の冬の状態を比べるとか
同じ季節の堆肥の変化を見て 比較していかなければいけないと思っています。
決して、今(10月) と 3か月後 の堆肥の変化を比較してはいけません。
3か月後は、1月(冬)なので 今よりも気温が低くて 堆肥が発酵しづらいです。
先月、堆肥舎で 堆肥を見ながら その牧場の獣医さん、従業員さんと お話をして
”堆肥の変化に関しては 騙されたと思って 長い目で 見てください”
と 伝えていたところでした。
つづく・・・