皆さんこんにちは。
道東担当の礒です。
今日紹介するのは、搾乳ロボット牛舎と別搾り牛舎
合わせて250頭ほどを搾っている酪農家さんです
ロボット牛舎で出た糞尿は固液分離機にかけられ
固形分の戻し堆肥と液肥に分けられます
この固形分はもともと糞だったとは思えないほど
パラパラでにおいのほとんどしない発酵したものです
そして、この戻し堆肥がなかなか便利なものでありまして
このロボット牛舎から出てきた戻し堆肥を
別搾り牛舎のベッドや通路に敷いてあげるわけです
すると、もちろん敷料の節約になり
(今は麦わらを使っている)
通路に敷くことで滑り防止になり躊躇なく歩くことができ
また、本来糞尿でべちゃべちゃになりがちな通路も
戻し堆肥を敷くことでそれが水分を吸ってくれ
通路の除糞をするとき
発酵の条件にとても良い水分状態の
堆肥(糞尿)になって出てくるわけです
乳牛の場合、あれだけの牛乳を出すので
水を飲む量も半端なく、給与する飼料の性質からも
尿の量も多く、比較的緩い糞のため
なかなか、糞を積み上げて堆肥化すると言っても
簡単ではないと思います。
やはり、しっかりと水分調整をしてあげることがポイントですね
分離した液のほうも固形分が少ないため
扱いやすく散布しやすいとのことです
糞尿処理にはかなりのコストがかかっているとのことでしたが
このように発酵した良質な堆肥を作ることで
その堆肥が土壌に還元され、良い作物を作ることに
繋がるのかなと思いました!