とある農場さん(和牛繁殖40頭)にお伺いすると、
新築牛舎の建設中でした。
一部肥育を始めることになり、
新築牛舎は発酵床の肥育舎です。
中を覗くと、
掘り下げられた発酵床の部分に火山レキ(灰)が
敷かれていました。
この時点の発酵床部分の高さは-100㎝程です。
火山レキの下にはマイナスイオン効果、電位を整える、
微生物の住み家、脱臭などの目的で炭が埋められています。
この上に自家産の中熟堆肥を80cm前後投入します。
いわゆる発酵床の“種菌(スターター)”の役割を担います。
中熟堆肥とはまだ発酵熱が維持されていて、
微生物活動が盛んな状態の堆肥のことを指します。
発酵床を上手に維持していくには、
発酵を終え、落ち着いた完熟堆肥を使うより、
中熟堆肥の方が適していることがわかってきました。
そして、最後にその上にオガクズを20cm前後敷いて
発酵床の準備完了です。
参考までに給餌通路、採食通路側です。
こちらは通常の牛舎と同様に掘り下げず、
基礎コンクリートを打ちます。
屋根は適度に明かりが入るように
透明ポリカとトタンのシマシマ屋根です。
巻き上げカーテンは2段にして、
換気や室温を微調整できるようにしました。
畜主さんにとって(私にとっても)
新しい発酵床牛舎の完成が待ち遠しい今日この頃です。
しかも初体験の肥育舎!
ちなみに牛舎の完成は1か月後とのことです。
またレポートできればと思います。
乞うご期待です!