今回は、北海道の酪農家さんが取りいれている、リレー換気とトンネル換気の
組み合わせを紹介させて頂きます。
牛の体感温度の指標では
風速1メートルで6℃、2メートルで8℃、3メートルで10℃、4メートルで12℃
計算上では下がるそうです。
搾乳している牛が、常時280頭くらいの酪農家さんになります。
片側の壁に16台と、上部に4台 合計20台の扇風機がついています。
上部の扇風機4台は冬でも回しているそうです。
湿度と氷柱対策との事。
牛舎の外に出ると、引き込む風がとても強かったです。
リレー部分の扇風機は1列6台が約7メートルから9メートルスパンで並び
おおよそ80台の扇風機が付いていました。
扇風機の角度は50度。
一般的に言われている45度では、敷料のおがくずが飛んでしまうから との事。
パーラーへの待機場にも3台の扇風機がついています。
外気温は23℃くらいだったと思いますが、牛舎内はとても涼しい?(寒い)
かったです。
暑さに弱く、ストレスが多くかかる搾乳牛なので、これほど快適な環境が必要
なのだと思います。
パーラーは32ポイントのロータリーパーラーになります。
ちなみに1回転するのに朝は5分、夕方は4分くらいで搾乳時間は、
それぞれ1時間15分くらいとの事です。
授精は夕方の搾乳時にパーラー内でするので、牛を捕まえる手間が無い
そうです。
育成牛舎もトンネル換気でした。
フリーストールもそうですが、横はネットが張っているので、
鳥が入ってこないようになっていました。
今のところ、酪農で増える傾向にあるトンネル換気ですが
これから和牛でも普及していくのかもしれませんね。