前回に続き、暑熱対策の話題になります。
過去のブログと重複する部分も多々あるかと思いますが、今まで見てきた中での
施設面での暑熱対策について紹介させて頂きます。
まず方法という訳では無いのですが、やはり飲み水がもっとも重要だと
思います。
ありきたりの事ですが、水槽をキレイにしてあげ、こまめに水を取り替えて
新鮮な水がたくさん飲めるようにしてあげて欲しいと思います。
続きまして、屋根からの熱を和らげてあげる方法です。
これにはいくつかのやり方がありました。
屋根から水をかけてあげる。(見えにくいですが、スプリンクラーがついています)
夏場のみシマシマ牛舎(ドーム型牛舎)の透明部分に遮光ネットを張る。
(日陰の部分を多く作ってあげる)
上の写真の農家さんは、ミストもしております。
最近、ミストは逆に湿度を上げてしまい、暑いような気がするという声も聞きます。
ミストを出す時間、間隔、風の強さ(扇風機の台数)を調節してあげると
やはり効果はあるのではないでしょうか。
また人工哺育の牛用に、小型な扇風機にミストを取り付けている農家さんも
いらっしゃいました。
ネットで探すと3000円ぐらいで同じような製品がありました。
屋根に石灰やペンキで白く塗る方法では約20℃くらい熱を抑える
効果があるそうです。
屋根の内側にはコンパネを張りつけています。
特に日差しの強い地域で、お奨めです。
最後に牛に直射日光を当てないように、遮光ネットを使う方法です。
九州の農場で多く見かけます。
張る手間がかかりますが、手軽で費用もあまりかからないので
お奨めです。
新しいやり方は無かったかもしれませんが、牛と農場で働く方の為にも
何か対策をして頂けたらと思います。
次回は、北海道の酪農家さんがやっているリレー換気とトンネル換気の組み合わせ
を紹介させて頂きます。