東北・九州地区担当の岩本尚吾です。
各地で異常気象が続いています。
4日連続 猛暑日の場所が 全国で100か所以上あるようです。
皆様の地域でも 暑い日が続いているのではないでしょうか。
当たり前かもしれませんが、このような日が続くと
人間にもストレスがかかると思うのですが、牛達にもストレスがかかっています。
実は、いろいろな牛舎へ行くと
同じような広さ、同じようような頭数で管理していても、それぞれ環境は違います。
働いている人にとって(牛にとっても)快適な牛舎があったり、
風の流れがなく、臭気があり、ドヨーンとしていて 湿度が高い牛舎もあります。
いろいろな牛舎があり いろいろな飼養管理がある というのが 現状だと思います。
鹿児島では、熱中症になり食べなくなっている牛が(死んでしまった牛も)いると聞きます。
やはり、できる範囲で環境改善をして欲しいと思っています。
暑さは 毎年繰り返しますので、
来年に向けての予防(まだ夏は始まったばかりなのですが
)にもなります。
扇風機 や 寒冷紗の設置、ミストの活用など 少なからずコストはかかりますが、
牛を1頭ダメにすることを考えたら 費用対効果はあると思います。
☆1頭 落ちこぼれがいるということは、目に見えない予備軍がいるということです。
熱中症にかかわらず、下痢をしたり、血便をしたり
牛にストレスがかかっているとき(かかっていると予想されるとき)には、
できる範囲での環境改善をしてくださいませ。
そして、もし可能でしたら
そのような牛達には、生菌剤を多めに給与して欲しい と 思っています。
もちろん、どんな生菌剤でも構いません。
今給与しているものを通常量より多めに(2~20倍くらい)給与して欲しいと思っています。
☆生菌剤は 基本的に 多めに給与しても影響はありません。
ストレスがかかるときには
腸内細菌叢を整えること、 ルーメンを安定させること が 大切です。
アースジェネターに関しては
肥育牛、母牛、育成牛などには 1日 通常 5グラム(約12円)給与なのですが
下痢をしたり 血便をしたりというとき(ストレスがかかっているとき)には、
10~100グラム(調子の悪い牛だけで構いませんので)給与してくださいと伝えます。
多めに給与してください と 言いながら
モリモリ使ってもらおうという ヤマシイ気持ち!?は 少ししか!?ありません・・・
調子の悪い時には できるだけ早く
腸内細菌叢を整えること、 ルーメンを安定させること が 大切です。
100グラム 給与(極端に調子の悪い牛がいるときです)したらお金がかかる・・・
と 言われるのですが
100グラム給与した時のコスト は 約250円です。
生ビール ジョッキ 半分!?のコスト です。
3~7日間継続給与したら 少なからず なんらかの変化 が 見えてくるのではないかと思います。
☆あくまでも個人的な意見です。
ただ・・・ 生菌剤を多めに給与したから 病気が治るとか、そういうことはありません。
生菌剤は薬ではありませんし、基本的に即効性はありません。
牛達の調子が悪い時に 治療と並行しながら できるだけ早く
腸内細菌叢を整えること、ルーメンを安定させること が 大切だと思っています。
だまされたと思って、試してくださいませ。