営業マンの放浪日記

T農場さんの発酵床と牛!

植田秋良の日記2016/04/26
 

上川管内のT農場(和繁40頭規模)にお伺いしました。

昨年の秋から発酵床を開始して冬を越しました。

発酵床にしたのは哺育、育成、母牛の一部です。

Tさん曰く、

「発酵床を始めて約5か月経ち、冬も越しましたが、

今のところ、良いことばかりです!」

とのことでした。

具体例を挙げますと、

  哺育育成牛の疾病減少や個体のバラツキが改善

  母牛の発情の明確化、種付きが良くなった

  牛がのんびりして、おとなしくなった

  以上の結果、Tさんご夫妻の気持ちや労力に余裕がでてきた

 

今回、既存の牛舎を改築して約500万円の費用が掛かりましたが、

確実に費用対効果があるとのことです。

とは言っても、もちろん良いことばかりではなく、

常に発酵の条件を整えることが重要で

しかも容易ではありません。

条件とは、

  健康な糞 (ルーメン発酵の安定が不可欠です!)

  適度な水分 (乾き過ぎず、グチャグチャになり過ぎず)

  通気性 (嫌気状態と好気状態のバランスを!)

  温度 (牛の体温、日光、発酵安定により保たれる!)

 

などです。

土地の気候、気象、牛の密度、手に入る敷料、

メンテナンスにかけられる労力、などなど

現場によってまちまちなので、

それぞれにあったやり方を見つけ出すことが重要です。

 

最後に、

T農場さんは次にパドックを整備する予定とのことですが、

ますます牛の健康が増進されるに違いありません。

 

T農場さんの今後のご活躍を祈っております!