営業マンの放浪日記

発酵床友の会!

植田秋良の日記2015/12/21
 

先月、釧路地方にて第7回発酵床友の会を開催いたしました。

 

参加者は発酵床に取り組む農場の方や関係者など20名ほどで

 

道内だけでなく青森からもお越し頂き、大盛況でした。

今回は、タイプの違う2つの農場(①酪農A牧場、②酪農B牧場)の発酵床を

 

見学して頂きました。

A牧場(搾乳牛180頭)は、床がフカフカ、しっとりタイプで

 

搾乳牛が床の30cmぐらいの深さまで踏み込み、

 

一見、清潔そうには見えませんが、

 

牛の足や乳房、牛体がほとんど汚れておらず、

 

通年、乳房炎や体細胞が低いとのことでした。

 

B牧場(搾乳牛400頭)は、床が硬く、乾燥しており、

 

搾乳牛の足はほとんど床に入っていかず、

 

清潔そうで正にドライ&クリーンな床でした。

 

しかし、特に夏~秋にかけて乳房炎や体細胞が多いとのことでした。

 

ちなみに両農場の発酵床の微生物叢を1年かけて季節ごとに調査したところ、

 

A農場は、床の表層、深部(30cm)ともに微生物叢が多種多様で

 

通年安定していましたが、

 

B農場は、床の表層、深部ともに微生物叢が偏り気味で

 

特に夏場、その傾向が強かったようです。

 

もちろん牛の健康を左右するのは床だけでなく、

 

エサ、乳量、搾乳方法など多岐に渡りますので

 

一概には言えないところです。

 

 

ただ、今回の調査結果から、推測できることは、

 

発酵床を安定させる為には適度な水分と通気性、床の厚さ、

 

牛による撹拌?が必要で

 

多種多様な微生物が棲むことができる環境をつくることが

 

重要であると言ったことです。

 

悪玉菌が侵入してきてもそう簡単に悪さをできない状態です。

 

ぬか漬けをつけるヌカ床や人の腸内環境、

 

土の中の状態と似ているのではないかと思っています。

 

 

また今後も現場にとってより良い方法を追求して

 

お役に立てればと思っております。

 

 

参加者の皆様、ありがとうございました!!

 

そして、このブログをご覧になって頂いている皆様、

 

今年も私のブログにお付き合いくださり、

 

誠にありがとうございました!!