営業マンの放浪日記

ある肥育農家さんの話。

岩本尚吾の日記2015/07/15
昨日、ある肥育農家さんの肥育成績を見せてもらいました。
そこには、最近出荷していた結果(23頭分 すべて去勢)が載っていました。
データを貰ったわけではないですし、その時サラッと見ただけでうろ覚えの部分もありますが、
興味深いデータだったので書きたいと思います。
その肥育農家さんは、とてもよい感じの子牛を導入する方で、成績の良いことは分かっていたのですが、
結果を見て改めて ”さすがだな” と思いました。
今回見せてもらった結果なのですが、
出荷していた23頭のうち、なんと12頭がBMS二桁(10、11、12)でした・・・
安福久母牛、3代祖安福久(僕は、その牛達を敬意!?を表して”壇蜜”と呼んでいます)
の牛がたくさんいるんだろうなと思って血統のところを見たのですが、
実は、壇蜜(安福久母牛、三代祖安福久の牛)は5頭でした。
☆ちなみに、その壇蜜達は 5頭ともすべて BMS二桁 でした
BMS10、11、12だった牛の血統を見ると、血統的にはいろいろだったのですが
(今回のデータは鹿児島、宮崎、熊本の牛達が多かった気がします)
その中で、往年の名プレーヤー!?北国7の8(母牛)や安福165の9(母牛)もいました。
この血統でBMS二桁が出るんだなぁと思いながらデータを見ていました。
☆もちろん、往年の名プレーヤーの牛達は育種価の高い牛なのだと思うのですが、
 データを見せてくださった肥育農家さんは、おそらくその牛を知っていたわけではなく、
 あくまでもセリ場で牛を見て導入しているのだと思います。
セリ名簿の予習!?(血統をチェックすること)もせず、牛を見て決めるといいます。
その肥育農家さんが言うのは
”きちんと喰い込めば、ある程度サシは入るよ”  ということでした。
その言葉にすべてが集約されていると思います。
☆もちろん血統は大切です
実は、その方のデータを見たときに、そのほとんどの牛が5等級と4等級だったのですが、
実は 2等級の牛も 1頭いました。
その牛の導入時の日齢は290日、体重は350キロくらいの牛だったと思います。
(発育の良い牛ですよね)
正直に言いまして、血統もめっちゃイイ感じでした。
(勝平正ー糸北国 おそらく三代祖は福桜だったと思います)
ちなみに、この牛の枝肉重量は500キロくらいでした。
☆今回 去勢23頭の 平均枝肉重量 は 545キロでした。
子牛の時に良かったのに思ったより枝肉重量が小さい(喰い込めていない)、
血統は良い感じだけど2等級が出ている。
やはり!?何かがあるのだと思います。    なかなか難しい話なのですが・・・
今から20~21か月前のこの肥育農家さんの導入価格(税込)は 約63.9万円。
今回の売値は130万円をはるかに!?超えていました。
子牛選定の大切さ、もちろん飼養管理も含めてなのですが
これからは、やるべきことをやっている人 が 生き残っていくのだと思います。
肥育農家さんだけでなく、繁殖農家さんも、獣医さんも
そして、もちろん僕らのような営業マンもすべて同じなのだと思うのですが、
日々の積み重ね なのだと思っています。
☆文章を改行することができず読みくくなってしまいました。  申し訳ありません。