先日、日高管内のS・I農場さん(和繁300頭)にお伺いしました。
農場では全牛舎が発酵床なのですが、興味深いことがありました。
まずは写真をご覧ください。
繁殖牛舎の発酵床の写真ですが、状態はやや水分が高いことが伺えます。
次も同じ繁殖牛舎の発酵床の写真ですが、状態はなかなか良い感じですよね!
実は二つの写真は同じ牛舎を半分に分けて撮影したものですが、
ひとつを除きほとんど同じ条件なのです。
その一つの違う条件とは・・・・題名の通り発酵床の土台にしている種堆肥なのですが、
いったい何が違うのでしょうか?
・・・・・
答えは堆肥の熟度なんです!
最初の写真の発酵床の種堆肥は、完熟堆肥を投入したのに対して、
2枚目の写真のその種堆肥は、中熟堆肥(発酵途中の堆肥)を投入しました。
そうなんです。
一見良さそうな完熟堆肥よりも中熟堆肥を土台にした発酵床の方が、
発酵状態が良かったのです。
それは、有機物がありエネルギーが多く、微生物活動が活発で
新しく排泄される糞尿を分解する力がある為ではないかと推測されます。
この現象を目にするまでは完熟堆肥の方が良いと思っていたのですが・・・・
まだまだ発酵床について自分が未熟と感じたと同時に、
これからももっと改良されると確信したひと時でした!!