帯広はここに来て真夏日の連続
。
先月の雨、低温がウソのような気候が続いています。
冷房装置の無い我が家では、何年か振りで物置の奧から扇風機のお出まし…。
先月中旬から、旅人ではなく北海道に居候?となっているのですが、来週からはまた南国に向かって旅人の始まりです。
そんな旅人にとってこの暑さは、馴致になって丁度良いタイミングです。
さて、今回は昨年8月中旬からアースジェネター(以下EG)を全頭給与していただいて
いるO牧場さん(繁殖母牛約120頭)での経時的な堆肥の変遷の様子をご紹介しよう
と思います。
まずは写真から…
給与前(H20.6月中旬)の堆肥舎の様子です
堆積形状としては理想的なカマボコ状に堆積していますが、
チョット水分が多くなると…
ご覧のように皆さんも普段から見慣れた様子に早変わり…
こんなでも、頑張って水分調整や切り返しをしてあげると…
カマボコ状に堆積出来ます
しかし発酵温度は…
残念ながらこの程度…
何でもそうかも知れませんが、最初にこじれたものは成育できません。
EG給与開始8ヶ月後(H21.4末)には…
こんもりとカマボコ形状で、床面のれき汁も流れていません。
スコップでチョット掘ってみると…
ホラッ!真っ白な糸状菌群(放線菌群?)がここかしこ。
これは、EGがチャンと仕事をしているサインです。
牛舎から排出して間もない(10日位)、やや水分が高めの堆肥内部の温度も
ご覧の通り60度アップ。
さらにEG開始10ヶ月後には…
堆積山表面にも、白い糸状菌群がアチコチ観察され…
60~70cm内部温度も平均的に60℃アップ
こうなったらシメタものですっ!
あとは1~2ヶ月毎に切り返しして熟成するのを待つのみです!
ただ、敷料が手に入りにくい地域の方は、全部使わず堆肥舎にこの堆肥を
一山残しておきましょう!
水分調整剤、あるいは次の発酵促進剤としてとても役に立ちます!
ねっ!
アースジェネターが堆肥の効果まで辿り着くのには随分時間が掛かりますでしょう?
EGは継続性が大切というのは、
このように効果が見えてくるまで、月日が掛かるからなんです!
でも、注意して頂きたいことは、
決してEGをやってたら、どんなものでも皆こうなると言うものではありません!
微生物たちの力を引き出すためには、
使う方が心優しくそのお世話をしてあげなければなりません。
なぜならば、微生物も私達と同じ“小さな生き物”ですから…。