皆さん、こんにちは。
先日、日高町は杉山牧場 (発酵床牛舎・和牛繁殖母牛300頭) の牛舎を視察しました。
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手前のお二人は栗山町から来られた菅野さんです。
菅野さんは町内で新規就農し、和牛繁殖を経営する予定で日々奮闘中です。
とても勉強熱心で、杉山さんの話を聞き入ってました。
哺育舎‐育成舎‐繁殖母牛舎の順で見学。
哺育舎では、ミルクの種類や哺乳ロボットの利点、子牛のワクチンプログラムについて。
特に体重計付き自動給餌機とネックタグによる子牛の個体管理には改めて私も驚かされました。
パソコンで子牛の体重が全て管理されているので、
エサがあまり食べていない子牛はデータで一目瞭然。
杉山さんいわく、見た目では何も異常が無さそうな子牛であっても、
黒毛和種はホルより体調の異常や変化に我慢強いために、
異常の発見や対処が後手になりやすいとのこと。
あるとき人が子牛を見て、“体調不良‥かな?”と感じ対処した時は、すでに牛にとっては手遅れになる場合も起こりうるため、
その異常発見の発端である“体重測定”はとても重要なことと言えます。
自動給餌機の下にある体重計は毎日測定されているので、体重の微妙な変化が数値としてすぐパソコンに送られてくるため、異常がある子牛は病気をあらかじめ予測して対処することが可能ですよね。
そして育成舎ではさらなる工夫の品がありました。
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この鉱塩木枠は土台がコンクリですが、上部に木枠が使われている逸品です。
鉱塩って牛舎の飼槽にそのまま置いておけますが、牛のベロの力であっち行ったり、
こっち行ったり‥作業の邪魔になるケースもあり、紛失したりする方もおられるかと思います。
カウプラッターなどの飼槽であれば中に置く事が出来ますが、常に鉱塩が同じ場所にあって、
いつでも塩分やミネラルを確実に補給出来た方が牛さんには良いですよねっ。
なおかつ同じ場所に鉱塩があれば作業する人も鉱塩の減り具合を見て、補充出来ますし、
鉱塩自体木枠に納まっているので紛失の心配もありません。
この木枠の部分は時間の経過とともに削れて徐々に減っていきますが、木枠の部分“だけ”ですし、
タルキ木材一本あれば手軽に作れるところがポイントです。
土台のコンクリ部分は削れませんし、いつでも補強が出来るのでおススメです。
杉山さん、菅野さんお忙しい中有難うございました。