By 植田秋良 on
2022/06/28 17:14
北海道の、
とある地区の美牛コンテストならぬ共進会に
足を運びました。
この地区は母牛の改良が早いだけでなく、
飼養管理技術がしっかりしていて、
子牛は素牛市場でも高い評価を得ています。
さて、今回の出品牛の中には
鹿児島全共に出品する北海道代表候補牛も
数頭いました。
(8月に北海道代表牛が決定)
出品牛は粒ぞろいで、
地区の共進会とは思えないほどレベルが
高かったです。
中でも入賞した牛は、
体の深み、体高、前駆や後躯の肉付き、
背線、皮膚、乳房(経産牛)など、
「素晴らしい!」
の一言しか言葉が出ないほどでした!
良い牛ばかりで、
とても勉強になっただけでなく、
あらためて10月に鹿児島で行われる全共が
楽しみになりました。
あと3か月ちょっとです。
5年に1度の祭典、
とても楽しみですね!
※各部の入賞牛です(いずれもメス)。
若百合-美国桜-安福久 10.9か月

勝美糸-勝早桜5-隆之国 11.5か月

安福久-平茂晴-勝忠平 15.7か月

勝早桜5-美国桜-百合茂 26.2か月

勝早桜5-光平照-百合茂 67.7か月

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By 植田秋良 on
2022/06/14 15:54
とある農場さんにお伺いしました。
農場さんでは約半年前より乾乳牛舎にて
発酵牛床(かさ上げ式)を上手に活用されています。
さて、このほど新しくできた育成牛舎においても
発酵牛床(かさ上げ式)の活用を始めました。

土台に自家産の中熟堆肥を30㎝ほど敷き、
牛が入った後はオガクズの投入とロータリーによる撹拌を
実施しています。
1か月がたった今では、牛床の高さが50㎝ほどになり、
牛床だけでなく牛の状態もとても良好です。
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(温度は40℃近くありました。
私はこのぐらいの温度がベストと考えています。
それは牛の腸内環境と同じで多種多様な微生物が生息でき、
微生物バランスが安定すると考えているからです。
ただ、冬は中々厳しいですが・・・)
ちょうど、お伺いした時に牛床のメンテナンスを
実施されていました。
それでは少し紹介いたします。
まずはメンテナンス前の状態です。
まだこのままでも良いぐらいですが、
農場さんでは常に牛体をきれいに保ちたいという考えがあります。
牛に対する愛情を感じます。素晴らしいですね!
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次にオガクズを薄く敷きます。
高くなった牛床の水分を低くして、
発酵に適した水分状態(65~70%未満)に保つためです。
(もちろん牛体の汚れも回避できます)
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その後、ロータリーをかけます。
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深さは約30㎝ほどです。

ロータリーをかけることにより、
ふん尿とオガクズが均一に混ざるだけでなく、
牛床の通気を良くしたり(一時的ではありますが)、
牛床を平らに(整地)するという利点が生まれます。
発酵牛床にとって撹拌作業は手間のかかることですが、
前述したように多くのメリットがあると考えています。

出来上がりは
「しっとりフカフカ」な状態になりまして、
牛にとっても牛床にとっても快適なベッドになります。
(もちろん微生物にとってもです!)

また、様子を見にお伺いしたいと思っています。Read More »
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By 植田秋良 on
2022/06/10 13:10
6月8~9日の2日間、
南北海道肉牛市場が開催されました。
上場頭数は1,870頭でした(素牛のみの頭数)。
※1日目メス410頭、去598頭
※2日目メス363頭、去499頭
主な種雄牛は以下の通りでした(上場頭数が多い上位10頭)。
福之姫 301頭(メス123頭、去178頭)
勝早桜5 246頭(メス103頭、去143頭)
美国桜 117頭(メス41頭、去76頭)
百合白清2 88頭(メス22頭、去66頭)
若百合 85頭(メス31頭、去54頭)
鈴音 69頭(メス26頭、去43頭)
諒太郎 64頭(メス35頭、去29頭)
知恵久 59頭(メス32頭、去27頭)
紀多福 58頭(メス26頭、去32頭)
美津照重 52頭(メス19頭、去33頭)
平均価格は以下の通りでした(税込価格)Read More »
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By 植田秋良 on
2022/05/30 17:18
とある農場さんにお伺いしました。
春が過ぎ、
徐々に暖かくなっている今日この頃です。
牛舎ではミスト(霧噴出装置)が稼働していました。

そのため、牛舎内は涼しくさわやかで
牛さんもとても快適そうな印象を受けました。

農場主さんにお話をお伺いしますと、
ミストを稼働する時期は例年5月頃からとのことでした。
早めの時期から稼働させることにより、
本格的に暑くなる時期の牛さんへの負担を
少しでも減らすことができるそうです。
稼働時間は
朝から夕方までの日中のみとなっています。
稼働は5分ごとに1分間行い、間欠になっています。
真夏の時期や高温時には
稼働時間や間欠時間を変えているようですが、
どんなに暑くても夜通し稼働させることはないそうです。
それは牛舎内が高温多湿になってしまうことにより、
逆に寝苦しくなり牛さんが不快に感じてしまうからです。
暑熱対策はいろいろとありますが、
早めの対策が重要なポイントの一つと言えますね!
以上、ミストのご紹介でした!
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By 植田秋良 on
2022/05/26 9:04
とある農場さんにお伺いしました。

農場さんには、これまで何度かお伺いしましたが、
あらためて感じたことがありました。

それは
“牛への愛情(やさしさ)の大切さ”
です。

この農場さんの人柄や経営の考え方(理念)、
そして、牛に対する接し方(もちろん人にも)を通し、
その大切さを再認識いたしました。
どの牛も農場主さんに、とてもなついています。
そして、落ち着いています。
やはりこの農場さんは
良い牛をつくられています。
ご本人は、まだまだ課題が多いと
おっしゃっていますが、
私は更にまた、良い牛をつくられると確信しています。
農場さんの今後益々のご発展を祈っています!
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By 植田秋良 on
2022/05/13 9:34
5月11~12日の2日間、
南北海道肉牛市場が開催されました。
上場頭数は1,810頭でした(素牛のみの頭数)。
※1日目メス401頭、去559頭
※2日目メス352頭、去498頭
主な種雄牛は以下の通りでした(上場頭数が多い上位10頭)。
福之姫 312頭(メス113頭、去199頭)
勝早桜5 201頭(メス79頭、去122頭)
美国桜 94頭(メス26頭、去68頭)
百合白清2 83頭(メス33頭、去50頭)
紀多福 78頭(メス34頭、去44頭)
若百合 71頭(メス35頭、去36頭)
美津照重 67頭(メス27頭、去40頭)
愛之国 66頭(メス29頭、去37頭)
鈴音 54頭(メス24頭、去30頭)
知恵久 50頭(メス20頭、去30頭)
平均価格は以下の通りでした(税込価格)Read More »
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By 植田秋良 on
2022/04/27 13:39
先日、とある農場さん(北海道)にお伺いしました。

農場さんでは発酵牛床(かさ上げ式)を始めて半年が経過。
このほど初めての冬を超えました。
発酵牛床は厳寒期にやや凍結したものの、
大勢に影響はなく牛の調子も良いようです。
春のこの時期、
発酵牛床は1年で最も水分が高くなりがちで、
この農場さんも例外ではありませんでした。
ただ、それほど高いわけでもなく許容範囲内でした。
週1回程度のオガクズ投入と撹拌作業(ロータリー)を
実施すれば、すぐに良くなるでしょう。
さて、
この農場さんは新たに建てた牛舎(育成舎)においても
発酵牛床(かさ上げ式)の活用を決定いたしました。
それは半年の発酵牛床の活用により、
❶牛の健康増進
❷敷料代の削減(オガクズ)
❸省力化
などの効果を実感されたからです。
この農場さんの経営理念や牛に対する接し方などを
拝見する限り、きっと上手に活用されることでしょう!
今後もお役に立てるようサポートできればと思っています。
乞うご期待です!
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By 植田秋良 on
2022/04/22 10:17
この春に
新規就農されました農場さんにお伺いしました。

まずは繁殖牛(妊娠牛)7頭からのスタートです。

牛舎内には落ち着いた牛の心地良い雰囲気が漂っています。
それは農場主さん(ご夫婦)の落ち着いた雰囲気と重なります。

先日、1頭目のお産が無事終了しました。
子牛は元気な男の子(愛之国)でした。
母子ともに良好な状態とのことです。
何よりですね。
この母牛は少し神経質のようでしたが、
子牛が生まれてから一緒に子育てをする中で
少しずつ大人しくなってきているとのことでした。
もしかしたら母性が強い牛で、
育児を通して絆が生まれたのかもしれませんね。

今後も次々とお産が控えているようです。
どんどん賑やかになってきますね!
何だか私も嬉しくなってきます。
この農場主さん(ご夫婦)なら、
きっと素晴らしい農場になっていくでしょう!
農場のご発展をお祈りしています!!
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By 植田秋良 on
2022/04/08 15:33
4月6~7日の2日間、
南北海道肉牛市場が開催されました。
上場頭数は1,639頭でした(素牛のみの頭数)。
※1日目メス358頭、去484頭
※2日目メス332頭、去465頭
主な種雄牛は以下の通りでした(上位10頭)。
福之姫 243頭(メス97頭、去146頭)
勝早桜5 211頭(メス89頭、去122頭)
美国桜 75頭(メス34頭、去41頭)
美津照重 73頭(メス36頭、去37頭)
若百合 66頭(メス27頭、去39頭)
愛之国 60頭(メス26頭、去34頭)
紀多福 57頭(メス22頭、去35頭)
百合白清2 54頭(メス26頭、去28頭)
知恵久 54頭(メス19頭、去35頭)
幸紀雄 52頭(メス25頭、去27頭)
平均価格は以下の通りでした(税込価格)Read More »
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By 植田秋良 on
2022/03/24 10:48
このほど、
一昨年前から一部一貫肥育を始められました農場さん
(学校法人八紘学園北海道農業専門学校 日高農場)
の初出荷(肥育3頭)が行われました。

ちなみに新築した肥育舎は
一押しの発酵床式牛舎(掘り下げ)です。
1マス3頭を飼養し、
1頭当りの密度は13㎡と、かなり広めになっています。
さて、結果は・・・・
下記の通り驚きの結果となりました。
❶去勢 30か月
福之姫-菊福秀-安茂勝-福栄
枝重545㎏ A5-12
ロース62 バラ8.5 皮下3 歩留73.6
❷去勢 30か月
福之姫-百合茂-第2平茂勝-福栄
枝重596㎏ A5-12
ロース65 バラ8.9 皮下3.8 歩留73
❸去勢 30か月
美津照重-勝忠平-花清国
枝重517㎏ A5-12
ロース64 バラ8.8 皮下4.2 歩留73.4

(結果、写真とも学校法人八紘学園北海道農業専門学校様提供)
なんと、3頭ともA5-12でした!
枝重も平均550㎏越えです!
血統は好結果が出ている福之姫や美津照重だったものの、
安福久や美国桜などはどこにも入っていません。
しかも❶❷は4代祖の福栄から自家保留をしている牛でした。
今回は(ほぼ)初めての肥育だけでなく、
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