
ところが、これらの働きは第一胃にすみ着いている微生物の働きによるものですから、もしも第一胃で悪い微生物が増えたり醗酵が乱れたりすると、正しくVFAが作られなくなったり、DIPから発生したアンモニアがタンパク質に作りかえられなかったりします。
正しくVFAが作られない場合、エネルギー源が減少するだけでなく、第一胃内で乳酸という強い酸が貯まってしまし、ルーメンアシドーシスという病気になってしまうことも多いのです。
また、アンモニアは猛毒ですから、これがタンパク質に作りかえられないで貯まってしまうと、肝機能障害や尿石症、肉色の悪化、受胎率低下など、様々な障害を受けることになってしまいます。また、第一胃で粘液を作る菌が増えたりすると、たちの悪いガス(慢性誇張症)になったりもします。